文学系心理士の自己投資ブログ

文学系心理士の感想部屋

文学系心理士が好きなことを徒然なるままに書きまくるブログ。小説、NETFLIX、たまに心理学のことも♪

【本】9月に読みたい本

読書の秋!たくさん読みたい!

 

エチュード 春一番

荻原規子先生の最新作!本当に素晴らしい。本当に大好きな作家さん。

映画化とかされないのかな〜。表紙もとても好き。

上橋菜穂子先生と荻原規子先生が描くファンタジーはダントツだと思う。

 

乳と卵

「ウィステリアと三人の女たち」に続いて二作目。

夏物語が人気すぎて読みたいのだけれど、その前の作品を順番に読んでからにしようと思って読んでいる最中。

 

名探偵ホームズとドイル

ここ最近NETFLIXにて「憂国のモリアーティ」「ベイカー街探偵団」「エノーラ・ホームズの事件簿」などなどシャーロック・ホームズが元になっている作品をたくさん読んだのもあってこちらを読むことに。

コナン・ドイルについてはあまり知らなかったので興味深い。

 

本・子ども・絵本

中川さんのエッセイ。ぐりとぐら好きなので楽しみ。

 

トムは真夜中の庭で

有名な児童書。

でも子どもの頃は表紙がちょっと怖くて読まなかったのだよね。

なんとなく秘密の花園と似たイメージ。どうなんだろう?

 

フェミニズムに出会って長生きしたくなった

フェミニズムの作品も読みたいな〜と思いつつなかなか読めていない。

ひとまずこちらを読んでみる。

アルテイシアさんは以前にも読んだことあるので安心して読める。

 

アンの愛情

赤毛のアンの3作目。アンの青春の続編。

大人になっていくアンがどうなるのか楽しみ。

 

カラーパープル

黒人差別を描いている作品。「青い眼がほしい」を読んだ後に読みたかったのだけれど時間がかかってしまった。

 

あとは誓願ムーミンシリーズあたりを読みたいな。

【本】8月に読んだ本

冊数としては11冊読みました〜!

岩波少年文庫をわりと読んだような。

 

風にのってきたメアリー・ポピンズ

ディズニー映画で有名なメアリー・ポピンズ。

楽しくて愉快な人かと思っていたら全然違っていました。びっくり!子どもに媚びを売らないし、全然優しくないけど不思議な世界を見せてくれる謎な人。

でもこんな人がナニーだったらそりゃ魅力的だと思う笑。

続きも読んでいきたい!

oljikotoushi.hatenablog.com

 

若草物語 上・下

名前は知っていたけれど内容はそんなに知らなかったので読めてよかった。

最初は4人姉妹がこんがらがっていたけれど、終わる頃にはそれぞれの個性がよく分かって好きになっていた。

やや教訓めいた内容が多かった印象。

今回読んだのは完全に偶然だけど、南北戦争の時期にあたるのでハリエット・タブマンやフレデリック・ダグラスと同時期ですね。

若草物語の姉妹たちも何でも持っているわけではないのだけれど、ハリエットと比べると何でも持っているように映ってしまうよね〜。

ちなみに若草物語にも続編があるみたい!知らなかった!

 

冒険者たち ガンバと15匹の仲間

結構有名な作品みたいなのですが、最近まで知らなくて。

有名どころを読んでなかったりするので、子どもの頃の自分って何読んでいたのだろう?って最近思う。

ちなみにこちらも続編あり。実は1作目でチラッと出たガンバが読者に人気だったためネズミを主人公にした今作を描いたよう。

なかなか手に汗握る作品でした!

 

思い出のマーニー 上下

これは本当によかった!

心理学的にも色々考えることができそうで興味深い。

大人にも十分刺さると思う。

特に喪失を体験した人に。

oljikotoushi.hatenablog.com

 

もうひとつのワンダー

ワンダーがとってもよかったので続編も読んでみることに。

いやーよかった!泣けた!

特にいじめっ子のジュリアンの話が泣けた。

またそのうち感想を書きたい。

 

私は黒人奴隷だった フレデリック・ダグラスの物語

フレデリック・ダグラスのことが知れてよかった。

わりと簡潔に書かれてあるのでもう1冊くらい読みたいな。

↓これを読む予定↓

oljikotoushi.hatenablog.com

 

ムーミン谷の夏まつり

終始笑いっぱなしでした!

ムーミンは笑顔になれるね〜。

oljikotoushi.hatenablog.com

 

しろくまちゃんのホットケーキ

これは絵本ですが1冊に入れておきます。

見ているだけで癒されるね。可愛い。

 

アメリカーナ

思っていたよりも長くなかったけれど、隙間時間に読むと長く感じる笑。

それに思っていたよりも読みやすかった。

今のところめちゃ短編がめちゃ長編しか読んでいないので、中間があれば読みたい笑。

 

バリバリ読むぞー!と思っていたのだけれど忙しくてあんまり読む時間がなかった。

専門書も色々と読まないといけないので、9月もそんなに読めなさそうかな〜。

【イプセン】人形の家

人形の家 (岩波文庫) [ ヘンリク・イプセン ]

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感想(5件)

あらすじ

ノーラはヘルメルと結婚していて、可愛い子どもたちもいる。さらにヘルメルが出世することになり、何もかも順調にいっているはずだったが、過去の影が迫ってきてー?!

 

読んでみて!

ずっと読みたいな〜〜〜と思っていたので、読めて大満足!

読んだのは大分前なのですが、投稿するのを忘れていました笑。

 

思ったよりも直球に書かれていてびっくりした。

普通の小説ではなく舞台用なので、舞台構成と台詞のみしかないのもあってすぐに読めちゃいます。

劇でも観てみたいな〜と思う。


イプセン1828年に生まれているのですが、その当時の女性たちが男性の所有物でしかなかったのがとても悲しい。

女性は自分で何か意思決定することができず、男性の庇護がなければ生きていけない存在だった。

イプセンがこの物語を描いた背景も悲しい。


当たり前に女性は存在しているのに、いなかったようにする社会構造っておかしいと思う。

女性の小説家がいるのに学会の投票権はないとかね。

男性たちには悪気も何もなく、女性は難しい物事を考えて決めることが難しい、と思っているのだろう。

そして女性たちもそういう振る舞いをしたり、それが当たり前だと思ったりしてしまう。


もうすでに社会構造が決まっているなら、そこで逆らわずに受け入れて愛らしく振る舞った方が得だからね。

女性差別に関係なく全ての差別に言えるけど。

こういう時にその社会構造に反発しない当事者を責めることが多いけど、当事者を責めるんじゃなくってその社会構造を作り維持している側を責めないと意味がないと思う。


でも維持している側は大きな変化を望んでいない。

差別を受けている側も大きな変化を望んでいない場合が多い。

というか望んでいたとしても社会構造は変わったとしても周囲の見方は変わらないと難しいんだと思う。


日本も男女機会均等法があるって授業でそう習って、差別なんてないと思っていたけれど現実は全く甘くなかった。

何かのデータで男性の高卒の方が女性の大卒よりも給料が高いというのを知って、例え同じ学歴であっても同じ土俵にはいられないんだなと驚いた。

当たり前のように浸透しているとそれが差別であり問題だって理解するのが難しい場合が多い。

自覚がないからこそ、自覚するのが怖くて否定したりするんだと感じる。

 


ノーラも最初はヒバリちゃんというのがぴったりなちょっと頭のネジが足りなさそうな女性だった。

途中でものすごく悩みながら結局いい手立ても見つからず夫にバレることになるのだけども、その時の夫が本当にひどい!


ピンチな時に人間の本性が出るってその通りだね。こんなこと言われてたら誰だって別れると思う。

でも当時は離婚するのが難しかったらしく…。

悲しいなあ。

でもノーラの潔さがすごい。まあそれまでには何年も一緒に暮らしてきてはいるけども。

「あたし自身に対する義務よ。」

「お前は何よりまず妻で、母親だ。」

「あたしは、何よりもまず、人間よ。あなたと同じくらいにねーー少なくとも、そうなるように努めようとしているわ。そりゃ世間の人たちは、あなたに賛成するでしょう、トルヴァル、それに、本で言っているのも、そういうことよ。でも、あたしは、もう、世間の人の言うことや、本に書いてあることには信用がおけないの。自分自身でよく考えて、物事をはっきりさせるようにしなくちゃ。」

 

「でも、これからはわかるようにするわ。社会とあたしのどちらが正しいか、確かめてみなくちゃね。」

なんというか今の時代にも色々と刺さるものはある。

当時よりは進歩しているけれど今でもこれが刺さるっていうのは逆に悲しくなってしまう。


父がいるときは父が主人で、夫ができたら夫が主人で、息子ができたら息子が主人。

それが女性の一生。

家父長制は男性が特権を握るための構造でしかない。

家父長制はなくなって欲しい。


女性はどの社会にもいて、各々の役割があったはずなのにいないことになっている。

〇〇の娘とか〇〇の母とかね。

きっとノーラは今後世間や周りの人から色々言われるのだろうし、すごく大変だと思う。

でも自分の人生を自分で握ることができる。

それって素敵じゃない?


読んでいて「めぐりあう時間たち」という映画を思い出した。

その中でローラという女性はは夫と子どもを捨てて家を出る。

彼女にはこれといった悩みはないのだけど、今の人生が幸せだと思えなかった。

どうして捨てるのか分からなくて、最初はローラのことをひどいと思ったのだけど、当時の社会(1950年代)では女性は結婚するのが当たり前な時代だった、ということを知って考えが変わった。


好きで結婚するのと結婚するしか道がないから結婚するのとでは全く違う。

今みたいに離婚も簡単にはできないだろうし、そもそも女性が自立するのが難しい社会だったわけで。

幸せの定義って人それぞれだからこそ、こういうことが起こったのだと思う。


レ・ミゼラブルのフォンティーヌの時代は、結婚していないのに子どもを持つことは許されなかった時代だった。

だから田舎に帰ることもできず身体を売ることになり、ついには病気になってしまう。

 

女性の権利が確立されたのはまだ最近で、それでもまだまだ途中なんだと感じる。

女性の年齢とクリスマスケーキを同じにして言っていたのを知ったときはびっくりした。

でも今も年齢が上がっただけで結婚するのが当たり前、みたいな風潮はまだ残っているよね。

 

別姓も認められていないし、女性が不利になる場合が多いのにそれが当たり前っていう風潮はよくないと思う。

本当に。

まあでも私も男だったら何も考えずに結婚しようとしていた気がすると思う。

よく結婚は人生の墓場って男性側が言うけど、でも結婚したいと思っているのは男性側が多いよね?

熟年離婚も女性側が別れたい場合が多いし。

鬼嫁とかも似たようなもので、そんなにひどいなら別れればいいわけで、「ヒバリちゃん」とヘルメルが呼ぶのと似たようなものだと思う。

演じている役割が違うだけで。

【本】私は黒人奴隷だった フレデリック・ダグラスの物語

 

地下鉄道→ハリエット・タブマン→フレデリック・ダグラスに!

ハリエット・タブマンのところでフレデリック・ダグラスについて当たり前のように書いてあったんだよね。

なんとなく知っていたけれど詳細は全然知らなかったので読んでみることに。


こちらは岩波ジュニア新書なのでとても読みやすくてよかった。


ダグラスの幼少期は悲しい。

母とはほとんど会えず、そのまま亡くなってしまう

子どもはちょっとでも成長したら奴隷として働かされる。

ハリエットは一応家族と過ごせていたのに、ダグラスのは家族と過ごすこともできなかった。

家族を離散させるというのは本当にひどい。


興味深かったのは、ダグラスが自分たちを所有しているロイド大佐の息子アンソニーの娘と関わっていたこと!

特にアンソニーの娘のルクレシアはダグラスに親切にしてくれていて、怪我の手当てをしてくれたり待遇がいい働き口を推薦してくれたりする。

そんなドラマみたいなことがあるのだと驚いた。


また、ダグラスはルクレシアの夫の弟のところへ行くことになったのだけれど、そこの奥さんから文字を教えてもらう

夫に見つかってすぐに辞めさせられたのだけれど、ダグラスは文字を学ぶことがどれだけ重要かを実感して、一人でなんとか学んでいく

「もしも、お前が赤ん坊の奴隷に読み方を教えるなら、奴は今度は書き方を覚えたがる。そして、読み書きができるようになった奴隷がすることは、きまって逃亡だ!」

知識がなければ逃げることもできない。

自分たちがどこから来て、どうして奴隷なのか子どものダグラスは知らなかった

そのことが衝撃的だった。

言葉も文化も全て奪い去られるのが奴隷

本当にひどいね…。

 

自由黒人も多いボルティモアでダグラスは奴隷だけではない世間に触れていく。

奴隷として扱う人間ばかりではなく、人として扱う人間が周りにいてくれて本当によかった

やはり同じ人間を奴隷として働かせることに対してよく思わない人は当時でもいたのだな。


生まれ育ったところとは違い、自由な世界で成長していったダグラス

ところがまた呼び戻されることに。

原因は主人たちの兄弟喧嘩

なんかこんなのばっかり。些細なことで人生が決まる。

いや、ほんとさそんなアホみたいなことで人生変わったら堪らないよね。


自由な空気から一転、また南部の奴隷の世界に戻っていく。

反抗的なダグラスは反抗的な雇い主の元へ送られてしまい、鞭で打たれることに。

ところが驚くべきことにダグラスは反抗する。

なんと殴り倒す!

この命がけの抵抗によって、フレディーは相手にたいしてだけでなく、自分自身に打ち勝ったのでした。


私は、いまや、奴隷根性の臆病者ではない。私は、自由な人間になったのです。たとえ、私の形は奴隷としてどんなに長くとどまろうとも、私が実際に奴隷であった日は、もはや、永久に去ってしまったのです。

 

いやー、すごい。とてつもない勇気だと思う

読んでいるこちらが「そんなことして大丈夫?!」と怖くなってしまうくらい。

 

やはり奴隷として生まれ、奴隷として成長していくと反抗するのは難しくなるけれど、奴隷ではない期間があれば、特に幼少期であれば考え方が変わるのだと感じた。ダグラスの場合は奴隷ではあったけれど、自由国人として生きていく人々を身近で見て、誰かに虐げられることなく成長できたことが大きかったのではないかと思う。ずっと奴隷として虐げられてくると反抗できない状態を作り上げられてしまうから。


ここでダグラスが殺されなかったのは、やはり貸し出されていた奴隷だからなのだろうか

あまり詳しいことが描いて無かったのだけど、普通はやり返されるように思う。

どうなのか?


その後、ダグラスは脱走する

この辺りもあまり描いてなかったのでちょっと拍子抜け。

ハリエット・タブマンの時はすごく丁寧に描いてあったから詳細に知りたかった。

違う本ならもっと詳しく描いてあるのだろうか?

この本はどちらかというと奴隷時代と逃亡した後の運動について焦点が当たっている気がする。


逃亡奴隷の一人だったダグラスは、ある時演説をすることになる。

それが目に止まって、今後も演説をしないかと誘われる。最初は渋るが、演説をしていくことにする。

 

ダグラスはとても演説がうまかったようで、話し方も元・奴隷には見えず、逆に嘘ではないかと怪しまれたこともあったよう。

だが、ダグラスはその喋り方を変えることはなかった

パフォーマンスをするつもりはなかったのだ。


そしてダグラスはあらゆる差別に反対していくこととなる。

ハリエットの本で、ハリエットは女性差別に関してはそこまで運動しなかった〜的なことが描いてあって「?」という感じだったのだけれど、恐らくダグラスの方が積極的に関わっていたからその対比で書かれたのではないかと思う。

女性は男性の奴隷である

という記載があって、これはなかなか辛かった

確かに相続する権利も参政権もないって思うと奴隷と変わらない。

一見、大事にされているけれど、自由はない

結婚しないといけないし、未亡人になったらまた結婚相手を見つけないといけない

でも家庭内で暴力ふるわれるかもしれないのに。


そのため、ダグラスはあらゆる差別をなくすことが必要だと考えた。


ジョン・ブラウンについて、タブマンの方はやや否定的に考えていたように描いてあったけれど、ダグラスの方では親友と描かれていて、その辺りも違っている。

むしろ南北戦争のきっかけになったのはジョン・ブラウンだと演説していたよう。

南北戦争について詳しくないので実際はどうなのか分からないのだけど…。

タブマンの本では、逃亡した黒人をまたわざわざ危険に晒すなんて〜というようなことが描いてあって、確かにそうだなと思った。

でも結局、南北戦争が起こったわけで。

まあジョン・ブラウンが起こした事件と大々的な戦争とは違うのかもしれないけれど。

この本は古いからいい感じに書かれているだけで、最近はまた違うのだろうか…。

気になる!

 

リンカンについても記載があるのだけれど、私のイメージ的にはもっと積極的に奴隷制を廃止していたのかと思っていたら!

全然違った。

この戦いにおける私の最高の目的は、連邦を救うことであって、奴隷制度を救うことでもなければ、それを破壊することでもありません。

ただ、考え方が凝り固まっておらず、状況に応じて柔軟に対応したことは当時を考えるとすごいことだったのだろう。


にしてもダグラスから100年経っても参政権が手に入れられていなかったなんてね。

信じられない。

事実としては知っていたけれど、この流れを見ると奴隷が廃止されたらそのまま参政権があって当たり前なのに!と思ってしまう。

まあ当時は女性にも参政権がなかったのだけど…。

 

そう思うと本当にちょっと前までは公然と差別が行われていたのだな…、と。

少なくとも今は権利自体は認められているのはいいと思う。

 

次はこちらを読みたい。

自由への道―逃亡奴隷ハリエット・タブマンの生涯―

アメリカの奴隷制を生きる フレデリック・ダグラス自伝

ジョン・ブラウンの屍を越えて - 南北戦争とその時代

ダグラスにもタブマンにもジョン・ブラウンが出てくるから気になる!

↓関連する記事はこちら↓

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【漫画】ゴールデンカムイ

最近ゴールデンカムイを読んでます!

9月17日までなんと288話が読めるという太っ腹な企画がやっていたので読むことに!

 


全然内容知らなくて、でも人気だし有名だからいつか読みたいな〜と思っていたので読めて嬉しい。

まだ2/3くらいしか読んでないのですが、思ったよりエグい!そしてシュール!そして男の裸体が多い!

でもアシリパちゃんが可愛い!杉元もいい!


このままだと最終章が気になるので途中から購入するかもしれない…。

【本】2021年に読みたい本〜8ヶ月経って〜

2021年に読みたい本冊数目標を立てたのですが、今年も残すことあと少し!

9月、10月、11月、12月の4か月しかないので、もうすでに読んだ本と読めてない本をまとめていきたいと思います。

今年中に読みたい本の優先順位をつけていきたい…。

 

当初掲げていた目標数220冊!

でしたが、大体8ヶ月経った現在は…

90冊!

 

目標が高すぎたな、という感想しかないよね。

というか去年は109冊しか読めなかったのに、なぜ220冊読めると思ったのか

毎月10冊でも120冊、18冊くらいは読まないといけないのに。

 

220冊はどう考えても無理なので、150冊を現実的な目標にしたいと思う

それならなんとかなるはずだし、それなりに読んだような感じもするはず笑

まあでもそこまで冊数に縛られるつもりはないのだけども。

 

読みたいと思っていた本をどれくらい読めているのか確認していきます〜!

 

カーテン アガサ・クリスティー

カーテン ポアロ最後の事件 (ハヤカワ文庫) [ アガサ・クリスティ ]

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感想(1件)

これは読みました!

本当に読めてよかった!

10年以上置いてあったので、読めただけで大満足

まあしょうがなかったとはいえ、もっと早く読んでもよかったな、と思いました笑。

↓感想はこちら↓

oljikotoushi.hatenablog.com

 

アガサ・クリスティー全作品

これは難しいですね。

今のところ2冊くらいしか読めてないと思う。

全然達成していない笑。

一回は読んでいる作品なので、どうしてもまだ読んだことない作品を優先してしまう。

ちょっと全制覇は難しそうなのでポアロ作品だけでも読みたいな…。

ポアロ作品は34作品あるのでまあまあ多いのだけど、アガサは読みやすいから1日で読めるから読もうと思えば読める。

最低でも半分くらいは読みたい。

ポアロ作品まとめ↓

oljikotoushi.hatenablog.comoljikotoushi.hatenablog.com

 

宮部みゆき全作品

あんまり読めていない(苦笑)。

宮部みゆき先生の作品は書籍を買いたくて。

でもなかなかたくさんは買えないのでそうすると読めないという。

最近気づいたことは、本は買わないと読まないということ。

買ったら読もうと思っていると読めないね!

当たり前だけど笑。

とにかく読みたい本ひとまず買おうと思います。

積読しておけばそのうち読むはず!

 

ムーミン作品

ムーミン全集[新版]4 ムーミン谷の夏まつり [ トーベ・ヤンソン ]

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感想(0件)

9作品あるうちの3作品しか読めていない

残り6作品は今年中に読めるはず!

↓感想はこちら↓

oljikotoushi.hatenablog.com

ファンタジー制覇のために

外国作品編

サブリエルー冥界の扉ー

クロニクル千古の闇

クロニクル千古の闇(1) オオカミ族の少年 [ ミシェル・ペイヴァー ]

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感想(3件)

この2作品は読みました〜!面白かった!

特にサブリエルが好き!

↓感想はこちら↓

oljikotoushi.hatenablog.com

oljikotoushi.hatenablog.com

 

はてしない物語

はてしない物語 [ ミヒャエル・エンデ ]

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感想(42件)

こちらは購入したのにまだ読んでいない。

秋にぴったりらしいので、秋に読む。

 

トムは真夜中の庭で

これも家にあるのですぐにでも読めるので、今年中には読みたい。

 

ゲド戦記

少年文庫版「ゲド戦記」セット(全6巻セット) [ アーシュラ・K.ル=グウィン ]

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感想(5件)

こちらは購入したくって、でもまだ購入できていないから読めていない。

先に「闇の左手」を読むかも。

闇の左手 (ハヤカワ文庫) [ アーシュラ・K.ル=グウィン ]

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(2021/8/27 22:20時点)
感想(1件)


ナルニア物語

ローワンと魔法の地図

この2作品はどっちも中途半端な巻までを2回くらい読んでいるのだよね。

中途半端なところまでしか読めてなくて、また読もうと思った時には最初から読むのだけど、そうするとまた何かしらあって途中までしか読めない、ということを繰り返しているのでいい加減全部読みたい。

 

レッド・クイーン

まだ読めていない。5冊くらいあるので読めるか微妙。

 

日本作品編

銀河英雄伝説

銀河英雄伝説全15巻BOXセット (創元SF文庫) [ 田中芳樹 ]

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感想(4件)

NETFLIXでちょっとアニメを見ちゃったのもあって、あんまり読みたい欲がなくなってきた笑。
今年は読まないかもな〜。

 

烏に単は似合わないシリーズ

2冊目までは読んだのですが!!!

…今のところいいかな…そんなに私には合わなかった。

↓感想はこちら↓

oljikotoushi.hatenablog.com

黄金の王 白銀の王

黄金の王 白銀の王 (角川文庫) [ 沢村 凛 ]

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感想(6件)

読めた!沢村凛先生は好き!

 ↓感想はこちら↓ 

oljikotoushi.hatenablog.com

 

新世界より

気になるんだけども読めてないですね。[

 

クレヨン王国

誰も知らない小さな国

シェーラ姫の冒険

ここら辺読みたいけども、今年中に読めるか微妙…。

シリーズものだしね〜。

 

ディストピア小説

動物農場

動物農場〔新訳版〕 (ハヤカワepi文庫) [ ジョージ・オーウェル ]

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感想(2件)

買ったのに読んでいない!

買ったから今年中に読む!薄めだし読めるはず!

子どもの頃に「どうぶつ会議」っていう作品を読んだな。

 

華氏451

華氏451度〔新訳版〕 (ハヤカワ文庫) [ レイ・ブラッドベリ ]

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感想(5件)

買ってすらいない。動物農場を読んだら買いたい。

 

わたしを離さないで

わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫) [ カズオ・イシグロ ]

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感想(103件)

カズオ・イシグロさんは色んなところで絶賛されているのでまずは1冊だけでも今年中に読みたいな!

 

虐殺器官

ハーモニー

ここら辺も動物農場を読んで、その後に華氏451度を読んで、その後ですね。

 

このミスを読んで気になった作品

カササギ殺人事件

メインテーマは殺人

その裁きは死

ザリガニの鳴くところ

この辺り本当に読みたい!!2021年のこのミスが出る前に読みたい!

あの本は読まれているか

たかが殺人じゃないか

法廷遊戯

この辺りも気になるけど、先に上の本読んでからだな…。

 

ソクラテス

こちらは読みました〜!

でもめちゃハマった!って感じではない。面白いは面白いけど。

 

気になる作品

地下鉄道

地下鉄道 (ハヤカワepi文庫) [ コルソン・ホワイトヘッド ]

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感想(1件)

読みました〜〜〜!

ここからニッケル・ボーイズ、ハリエット・タブマン、フレデリック・ダグラスへと続いていきました。

この辺りをもっと深めたい!!

↓感想はこちら↓

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悪童日記

悪童日記【電子書籍】[ アゴタ クリストフ ]

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感想(0件)

読んでないな〜〜〜。

 

ぼくのメジャースプーン

かがみの孤城

読みました!

辻村深月先生の作品は今年に入って結構読んだよ。

思春期の子どもたちの心情がとてつもなく上手。
↓感想はこちら↓

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アーモンド

【新品】アーモンド ソンウォンピョン/著 矢島暁子/訳

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感想(0件)

こちらは読んだ。

内容が結構エグくてびっくり!でも泣ける!

 

たゆたえども沈まず

流浪の月

タイタン

i 西加奈子

BUTTER

ここら辺は読めていない。

気になるけど今年読むかは微妙。

 

その女アレックス

何年も前から気になっているけども!

内容が暗そうだからな〜〜〜。

 

なにかが首のまわりに

本当によかった!

アメリカーナを今読んでいるところ!

↓感想はこちら↓ 

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そして、バトンは渡された

夜明けのすべて

バトンは読んだけど、夜明けの〜方は読んでない。

バトンがあんまり刺さらなかったのでちょっと読めてないですね。

↓感想はこちら↓ 

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卒業旅行 赤川次郎

完璧じゃない、あたしたち

われら

この辺りは今年中に読みたい!

 

人形の家

人形の家 (岩波文庫) [ ヘンリク・イプセン ]

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こちらは読みました。

なかなか刺さる話だった。

 

自伝系

マイ・ストーリー

マイ・ストーリー [ ミシェル・オバマ ]

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感想(2件)

最高でしたね!

オバマ大統領の作品も読みたい。

↓感想はこちら↓

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僕は僕のままで

どんなわたしも愛してる

裸でも生きる

失敗図鑑

 


上2冊は購入しているし、下2冊も前から気になっているので読んでおきたい。

 

読めている作品もあるけれど読めていない作品もある。

この時は書かなかっただけれど、名作どころの児童書とかも読もうと思っていて、そっちはまあまあ読めているかな?

あとは本を読んでさらに知りたいと思って色々派生していくことが多いかも。

 

あと4ヶ月なので読みたい本を読みたい!

読みたいな〜って思っていて、いざ読むと「面白すぎる!なんでもっと早く読まなかったんだろう!」って思うことが多いので、読みたいうちにできるだけ読みたい。 

 

 

 

 

【トーベ】ムーミン谷の夏まつり

夏にピッタリ!

ムーミン谷の夏まつりのお話。

フィンランド夏至では「コッコ」という焚き火をしてみんなで祝うのだそう。

行ってみたいね。

 

あらすじ

洪水によって家が沈んでしまったムーミン一家がたどり着いたのは奇妙なことがいっぱいのお家でした。ムーミンスノークのお嬢さんが取り残されてしまったり、ミイは流されたりスナフキンには24人の子どもができたり夏至の前夜は大騒ぎ!

 

読んでみて

あらすじを読んでもらえれば分かると思うのだけれど、てんやわんやしすぎる!

次から次へと巻き起こる災難!

ところがムーミンたちはあんまり深刻に考えずに楽しんだり、斜め上の解決策を実行したりする。


とにかく笑ってしまう場面がたくさん出てきて元気になれました。


そもそもは山が噴火してしまい、洪水になってどんどん水位が上がっていってしまう。

もはや悲劇すぎるのだけれど、ムーミンは水に浸った部屋に潜って必要なものを取りに行くことを楽しんだりする。

なんてポジティブ!

まあ現実的に考えれると危険すぎるのだけれど。

特にムーミンだからね。


水浸しになった階から救助した食事で優雅に朝ごはんを食べたりしていたのだけれど、困ったことにどんどん水位が上がっていってしまう。

とうとうみんなは屋根の上

もはや絶体絶命!

と思ったら、流れてきた家みたいな建物に引っ越すことにしたムーミン一家。


流れている建物に乗るって危なすぎない???と心配になってしまうが、ムーミンたちはなんのその、新しい生活を楽しみ始める

しかも家にあった家具も一緒に持っていく。

つ、つよい!!


そこは不思議な不思議な家で、誰か分からない視線も感じる。

怖すぎる!

ムーミンだから安心できるけど、ホラーやサスペンスだったら人がいなくなったり何かヤバいことが起こる気しかしない

ところが心配して考えているのはホムサ一人

ムーミンママなんかは

「わけのわからないことだらけね。でも本当は、なんでもいつも同じようにあると思うほうが、おかしいのかもしれないわね」

と達観している。

ホムサは

(どうもあの人たちは、ぼくとまるっきりちがうなあ。みんなはものを感じるし、色も見えれば、音も聞こえ、あばれまわりもする。ところが、なにを感じたか、なにを見たり聞いたりしたか、なぜあばれまわるか、ぜんぜん気にしちゃいないんだ)

と色々考えていて、ムーミンママよりもホムサの気持ちが分かりすぎるくらい分かる。

人間っぽいと思う。


悲観的なミーサミムラねえさんスノークのお嬢さんが仲良く髪をとかしている場面が最高に笑えてしまった!

二人はミーサの髪型にちょっとケチをつけたところ、

「あんたたちの、古くさいうぶ毛がなんだっていうの!なんでも、知ったかぶりしてさ。スノークのおじょうさんなんか服も着てないじゃないの。わたしは、けっして、けっして、服を着ないで歩くなんてしないわ。なんにも着ないで歩くくらいなら、死んだほうがましよ!」

ミーサは怒ってしまう


いやー、スノークのお嬢さんが服を着ないのって暗黙の了解だと思うじゃないですか。

ムーミンたちも服着てないし。

ところがこんなふうに言うなんて!

なんてこった!


まあーとにかく笑ってしまった!

しかもこの後、スノークのお嬢さんは落ち込んじゃうんですよ!

それもまた笑ってしまうよね。

可哀想なんだけども。


悲観的なミーサの悲観さはなんだか分かる部分もある。

「あの人、わたしに怒ってるの?」

ミーサが、そっとたずねました。

「あんた、なにかしたの?」

ミムラねえさんが聞くと、ミーサはお皿に向かって、ぼそぼそというのでした。

「なんにもしやしないわ。ただ、そんな気がするだけよ。いつでも、だれかがわたしのことを怒っているようなーー。もし、わたしが世界でいちばん素敵なミーサだったら、すっかりそうすは変わるんだけど……」

「そうね。だけど、そうじゃないんだから」

あの人が怒っているのってもしかして私のせい?とか日常生活でもちょっとは思うじゃないですか。

だから分かる部分はある。

でも面白いのはミーサは「なにもしやしない」とはっきり言うところ。

なにもしやしないならいいじゃんかー!とも思う。

あと、最後のミムラねえさんの言葉も刺さる


その後少しして、ムーミンスノークのお嬢さんは木の上に取り残されてしまうんですよ。

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変わった家の住人のエンマが家と木を繋いでいたロープを取っちゃうんですね!

そのせいでムーミンたちは取り残されてしまって泣いてしまうの!

なんて可哀想な!

普通にひどい!笑。


気づいたママも泣いちゃう場面は悲しい。

実は変わった家は実は劇場だったことが分かる。

取り残されたムーミンママやムーミンパパたちは劇をしていればムーミンたちもいつか気づいてくれるだろう、と思って劇をすることにするんですよ。

脚本を作って練習をするのね。


いやいやいやいや、探しに行きなよー!

と思ってしまった。

斜め上にいくムーミンパパ&ママ


なんだかんだムーミンスノークのお嬢さんは無事なんですけど、その後捕まっちゃうんですね。

無実の罪で

踏んだり蹴ったりとはこのこと

しかもめちゃ手荒に扱われて引っ張っていかれるの

なんて可哀想な!

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「わたしたち、いつ、死刑にされるんですか?」

と一緒に捕まったフィリフヨンカが聞くのだけれど、ムーミンたちの世界に死刑があったことが怖い!

しかも大したことない罪で?!!と思っていたら、

「あたらしい、立てふだを作って、『するべからず』と五千回ずつ書かねばならんのだ」

ということでした。

そういう刑なのか??


まあなんだかんだムーミンたちは新しく来た看守の小さなヘルムを説得して外に出て、ヘルムの家でご飯を食べるんですけど、このヘルムが純粋で心配になってしまう

こわいこわい!


あと今回のスナフキンはちょっと悪者感があった。怪盗ルパン的なり

でもムーミンたちはムーミン谷に住んでいるってバレているんだから隠れれなくない?と思っていたら案の定捕まるという。


でもまあなんだかんだ上手く行ってよかったよかった。

絵もシュールで面白くって笑いに笑えて元気が出たよ!

次巻も楽しみ!