あらすじ
東風の吹く日にコウモリ傘につかまって飛んできたのはメアリー・ポピンズ。不思議な話を子どもたちに語ってー?!
読んでみて
メアリー・ポピンズってディズニーの映画のイメージが強くて。
観たことはないのだけれど、「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス」などの曲は知ってたので、もっと明るく楽しい主人公だと思っていたら!!!
思っていたよりも意地悪?!ということが分かりました笑。
メアリー・ポピンズはバンクス家のナニーとしてやってくるのですが、ちっとも優しくはない!
懇切丁寧に説明するとかは一切ない笑。
率直すぎるし、気分屋だし、言葉も厳しいし、けっこう意地悪?!っぽく感じてしまう。
けれど、メアリー・ポピンズは不思議な人だし、不思議な世界に連れて行ってくれるので、子どもたちはものすごーーーく慕っている。
媚びたり機嫌とったりするよりは、こういう大人の方が子どもにとっては信用できたりするのだろうな、と思ったり。
コウモリ傘で飛んできた人がいたら、子どもだったらちょっと意地悪なくらいじゃ嫌いになれないよね笑。
そりゃ興味津々だよ!
それに態度は結構冷たいのだけれど、なんだかんだ子どもたちのことを思っているのが伝わってくるので憎めない。
印象に残ったエピソードがあって。
双子の兄妹であるジョンとバーバラは赤ん坊なのだけれど、赤ん坊の時はなんと動物や木や太陽の言っていることが分かるの!!
この話が夢があって好きでした。
だから聞こえていない姉兄であるジェインとマイケルに対して、「大人なら分かるけど二人も聞こえないなんて!」って思っているのね。
実は赤ちゃんの頃はどの子どもも動物や木や太陽の言っていることが分かったけれど、成長するにつれて忘れていってしまうらしい。
ジョンとバーバラは自分たちは忘れない!と言うのたけれど…。
切なくなるけど夢があるお話でした。
私も子どもの頃聞こえてたらいいな〜。
ちなみにメアリー・ポピンズは聞こえるらしい。
彼女は特別、と。
一体何者なんだろうね?
不思議な体験をした後、子どもたちがそのことをメアリー・ポピンズに聞くとすっとぼけるのね。
「なにを言っているの?失礼な!」みたいな。
この態度には読んでいる私も困った!笑。
こんな態度取られたら怖くない??
何が現実で何が本当なのか分からなくなるんだけど。
もしかして全て子どもたちの妄想説?と思ったりもしてしまう。
でも!
なんだかんだ証拠っぽいものは残っているので、そういう訳じゃないんだと安心できる。
でも、じゃあ、なぜ?苦笑
いくつか驚いたことがあったのだけれど、1つはジェインとマイケルが思ったより小さかったこと!
小学校中学年くらいからと思っていたら、挿絵を見たらとっても小さいの!
本当に可愛らしい。
小学校低学年?幼稚園?くらいでは?
あんなに小さいのに二人とも意外にしっかりしている…。
あと、お母さんが子どもと関わり慣れていないこと!
ナニーに頼りっきりだからか、子どもを叱ったりしつけたりできないみたい。
そう思うと、メアリー・ポピンズの方が母親らしいような気がする。
ちょっと厳しすぎる気もするけれど、不思議なことで二人を喜ばせているからね。
続編が続いているので読んでいきたいです。
映画も観てみたい!