文学系心理士の自己投資ブログ

文学系心理士の感想部屋

文学系心理士が好きなことを徒然なるままに書きまくるブログ。小説、NETFLIX、たまに心理学のことも♪

【ペイヴァー】生霊わたり

クロニクル千古の闇(2) 生霊わたり [ ミシェル・ペイヴァー ]

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(2021/6/6 21:06時点)
感想(4件)

あらすじ

ワタリガラス族で疫病が流行り始めた。それは森全体を覆っていきーーー。トラクは治療方法ををしに旅に出るがーーー。母の一族であるアザラシ族の少年たちに捕まってしまいー?!

 

読んでみて

またまたラクが大変な目に!!!

いやほんとに大変な目に遭います。一難去ってまた一難。

今までは森にいたのだけれど、今回はなんと海!

読者である私も森のことはちょっと分かり始めていたのだけど、海のことは分からない!

そしてトラクも分からなくって困ったことになってしまう


にしてもみんな縄張り意識すごいな

でもそれがお互いを尊重して生きていくために必要なことなのか。

ラクはそういうことを教えてくれる人がいないにも関わらず旅に出なきゃいけないからなかなかに大変。


そしてとうとう〈魂食らい〉に出会う

前作はクマだったけれど、今作はその大元と対決することに!

その大元にも秘密があって、それも辛い!

 


表題にもなっている生霊わたりというのをトラクはできてしまって、やっぱり特別な子だったということが分かる。

ラクは嫌そうだけどもね。

動物の体に入ったりするのは大変そうだけれどコントロールできるなら羨ましいな

 


そしてとうとうラクの父についての謎も明かされる!

これは辛い。

フィン=ケディンが言った言葉が心に残る

「悪は、わしらすべての中に存在しているのだよ、トラク。それと戦う者もいるし、それを育てる者もいる。これまでも、いつもそうだったのだ」


ラクにはまだ難しくないか??と思うけれど大事なことだよね。

善悪は対極にあるのではなく、善が悪になることも悪が善になることもある

自分が間違っていると気づいたら、そこから戻れるのが本当の強さなんだろうな

【ペイヴァー】オオカミ族の少年

クロニクル千古の闇(1) オオカミ族の少年 [ ミシェル・ペイヴァー ]

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(2021/6/6 20:49時点)
感想(3件)

あらすじ

父と2人で暮らしていたトラクは、ある時凶暴なクマに襲われる。父を亡くしたトラクは子どものオオカミと一緒に天地万物の精霊が宿る山を探すことになるがーーー?!

読んでみて

全6作品の1巻目!酒井駒子さんの表紙の絵が目を引く!

なんとなく存在は知っていたのですが読んだことはなくって。

ファンタジー作品制覇のためにサブリエルの次に読み始めたよ!

 

 

読んでみると「ポイシュマだ!!!」とめちゃ思いました。いやほんとに。

ポイシュマは月神の統べる森」の主人公なんですが、時代背景が似ている!

ポイシュマは日本の縄文時代、トラク紀元前4000年前のヨーロッパ北西部

ポイシュマたちは弥生時代に近いのでトラクたちよりは最近の人になるのだけど、暮らし方が似ているのだよね。

 

 

オオカミ族ワタリガラスイノシシ族など動物たちを守護神としてそれぞれ部族があるところは今作ならでは。

それぞれの部族の動物たちをみんな敬っている。もちろん森や海や湖も。こういう感覚って現代人はあんまりないよね。

 

 

 

読み始めて早々、ラクと父が大ピンチになってしまう。読者としてはトラクのことも父のこともよく分からず、ラクと同じように混乱しながら一人で旅をすることになる。

こういう冒険物語でお約束通り、最初は敵だと思っていた相手が友人になっていく。

 

 

いやでも、オオカミ族の最初の対応は普通にひどいと思ってしまったけどね…。

だってトラクまだ子どもだし…。厳しくない?

そんなこと思ったら子どもの冒険は成り立たないのは分かるのですが(苦笑)。

 

 

なかなかにラクの状況が厳しい!

唯一の味方だった父が亡くなってしまったことでラクには誰も味方がいなくなってしまう。そのため、一人ずつ味方を増やしていかないといけない

でもトラクも父からは何も知らされていなかったため、何が何だが分からない状況

それに当時の暮らしがなかなかに厳しい!

旅をするんだけれど、その旅はもちろん徒歩だし、保存食がずっと持つわけではないので食物を集めなければならない

野営は当たり前

普通の日々が本当にサバイバル過ぎて、こんな暮らししていたら体調崩すよ?!!と心配になりました。

いやー、でもトラクもレンも強かった!

 

 

そしてさらに今作の目玉!

オオカミのウルフ!

最初にトラクがウルフを食べようとしていたなんて信じられないくらい信頼し合っている二人

ウルフ目線でも物語は進むのですが、ラクのことを<背高尻尾なし>と呼んだりするんです。つまりオオカミよりも背が高くて尻尾がないってことなんですが。

難しかったのは<熱い舌で刺すまぶしい獣>

なんだと思います??

 

 

 


正解は、火!!!

最初なんなのか全然分からなかった笑。

確かにウルフからしたら獣なのか〜!

 

 

児童書だけあってさらりと読めますが、内容はなかなかに濃くてドキドキハラハラします!

さらに著者のペイヴァーさんは当時の時代背景を調査したり、動物たちと実際に会ったり実地調査の上で書いているので本格的

当時のトラクたちと一緒にいる気分になれます。勉強にもなるよ!

【読んだ本】5月に読んだ本

多いのか?少ないのか?

今月は13冊でした!

↓読む予定だった本はこちらです↓

oljikotoushi.hatenablog.com

 

 

アブホーセン 聖賢の絆

【中古】 アブホーセン 聖賢の絆 古王国記3 下 / ガース ニクス, 原田 勝 / 主婦の友社 [文庫]【メール便送料無料】【あす楽対応】

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感想(0件)

サブリエルシリーズ完読!やや大人向けの作品だったので、大人でもばっちりファンタジーを楽しめました!ちょうど3部作っていうのも手に取りやすいと思うので、ぜひ読んでみて!

にしても外伝出てほしい泣。

 ↓感想はこちら↓ 

oljikotoushi.hatenablog.com

 

オオカミ族の少年

クロニクル千古の闇(1) オオカミ族の少年 [ ミシェル・ペイヴァー ]

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(2021/5/31 22:34時点)
感想(3件)

ファンタジー制覇のために、サブリエルの次に気になっていた「オオカミ族の少年」を読み始めました〜!詳しい感想をまた書いていきたいな。

読み始めて「ポイシュマだ!!!」と思ってしまった。「月神の統べる森で」のポイシュマたちは縄文時代あたりで、トラクたちの時代は今から5000、6000年前あたりです。すごく考え方とかが似ているんだよね。

絵がすごく目を引くんだよね〜。全6作品あるので順番に読んでいこうと思う!

 

生霊わたり

クロニクル千古の闇(2) 生霊わたり [ ミシェル・ペイヴァー ]

価格:1,980円
(2021/5/31 22:35時点)
感想(4件)

オオカミ族の少年の2巻目!

 

悲嘆の門 上下

【バーゲン本】悲嘆の門 上下 [ 宮部 みゆき ]

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(2021/5/31 22:35時点)
感想(0件)

宮部みゆき先生の作品久しぶり!「英雄の書」の続編?になるのかな?最初知らずに読んでいて、「なんか知っている雰囲気だぞ〜〜〜」と思っていたらユーリが出てきて「やっぱり!」と。

現代とミステリーとファンタジーが全部入っているので、さすが宮部みゆき先生だと思う。ただねー辛い!辛いよ…。

 

魂食らい

クロニクル千古の闇(3) 魂食らい [ ミシェル・ペイヴァー ]

価格:1,980円
(2021/5/31 22:34時点)
感想(8件)

オオカミ族の少年の3巻目!

 

ずっとお城で暮らしてる

ずっとお城で暮らしてる【電子書籍】[ シャーリイ・ジャクスン ]

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(2021/5/31 22:33時点)
感想(0件)

人間の嫌な面を見せつけられた感じ。メアリの視点から見るとある意味幸せかな?と思わなくもないけど、誰の視点から見るかで結構違ってくる気がする。

↓感想はこちら↓

oljikotoushi.hatenablog.com

 

 

Because I am a girl 私は女の子だから

Because I am a Girl ー わたしは女の子だから【電子書籍】[ ティム・ブッチャー ]

価格:1,760円
(2021/5/31 22:36時点)
感想(0件)

プランが各国の作家や映画監督たちに現地をみてもらって書いてもらった作品。どれも素晴らしかった。プランに寄付してよかった。

 ↓感想はこちら↓

oljikotoushi.hatenablog.com

 

なにかが首のまわりに

なにかが首のまわりに (河出文庫 河出文庫) [ チママンダ・ンゴズィ・アディーチェ ]

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(2021/5/31 22:37時点)
感想(0件)

アディーチェさん好きだな〜〜〜となりました。他の作品もたくさん読んでいきたい。

 ↓感想はこちら↓

oljikotoushi.hatenablog.com

 

かがみの孤城

かがみの孤城 (一般書 113) [ 辻村 深月 ]

価格:1,980円
(2021/5/31 22:37時点)
感想(41件)

辻村深月さん初読み!読みやすくってすぐに読めました〜。日本の現代モノあんまり読まないけれどすごくよかった!他の作品も読んでいきたい!

↓感想はこちら↓

oljikotoushi.hatenablog.com

 

 

噛み合わない会話と、ある過去について

後味めちゃ悪かったけれど、辻村深月さんのファンになりました!さらりと読めるけど色々考えさせられておすすめ!

 ↓感想はこちら↓ 

oljikotoushi.hatenablog.com

 

スマホ

スマホ脳 (新潮新書) [ アンデシュ・ハンセン ]

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(2021/5/31 22:39時点)
感想(29件)

ずっと読みたかった作品。スマホよくないよって話なのにそれをスマホで読むという。紙媒体で買うべきだったね。ミスった…笑。運動と睡眠が最強です!やっぱそれを超えるものはない!

 ↓感想はこちら↓

oljikotoushi.hatenablog.com

 

リフレイン

リフレイン (角川文庫) [ 沢村 凛 ]

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感想(0件)

私、沢村凛さんやっぱ好きだな〜〜〜となりました。1冊の方がまとまっている感じがする。ソナンはもうちょっと長くてもよかったんだよね〜。世界観がよかったのでね。

この作品も色々と考えさせられた…。でも何冊か読んでいたので、悪いようにはならないだろう…!という思いがあったよ笑。

 


わりと幅広く読んだかな?

引き続きたくさん読みたけれど(時間は有限だからね…)、読んだ作品はちゃんと感想を書いてアウトプットしたい!

じゃないとすぐに忘れる…。

にしてももう6月かあ〜〜。1年の半分が終わったという驚き!

今年の目標まだ全然達成できていないのでいい加減にやらないと…。

【アンデシュ・ハンセン】スマホ脳

話題の作品「スマホ脳」をやっと読んでみたよ〜。あんまり新書って読まないのだけど意外に読みやすくて分かりやすくてびっくりした。

以前読んだことある新書は難しかったのだけど、本によるんだね。

スマホ脳 (新潮新書) [ アンデシュ・ハンセン ]

価格:1,078円
(2021/5/30 12:28時点)
感想(29件)

読んでみて

スティーブ・ジョブスは家でiphoneを使わない、など作っている側の人たちが距離を置いているというのは驚き。

スマホ自体を無闇に批判するのには賛成できないけど、本書は色々な研究文献をまとめて教えてくれるため信頼できる。

まあ本当は原典に当たらないとダメなんだろうけどね〜。

 


狩猟採集民として長い間生きていた人間は、今の社会の変化に進化できていない、というのは分かりやすい。

確かに!

自分にとっては数百年前ってかなり昔だけど、進化の過程でいったら全然大したことない、と。

にもかかわらず、生活がすごく変わってしまっている。特にスマホによって。

 


私もスマホ1日に数時間くらい使っていると思う。NETFLIXも観ているので。

SNSに費やす時間は確かにあんまり有意義じゃなないな〜とは感じる。

 

イムリーに知れるのは面白いのだけれど、結局情報取集をしたいのなら本とか論文とか読んだ方が正確だしまとまっているし。

 

生の声を聞けるのは大事ではあるのだけれど「何か面白いことないかな〜」SNSの中を彷徨うのはあんまり意味ないなと思う。

 

面白いことも多いんだけれど!

まあだから面白いことがなくても「何かあるかも!」と思って彷徨ってしまうのだろうか…。

 

SNSを開いた時に少し時間がかかるのは、待たせることでスリル増加させているっていうのがびっくり。

いいね!とかも通知を調整しているとかマジでギャンブル的な要素が強かったんだな…。

 


ちなみに本書はDMMで購入したので、スマホを使うのが良くない話をスマホで読むという矛盾した状態で読んでいました笑。

これは紙の本で買った方がよかったな。

 


最初の方のドーパミンの話とかはよく知っている分野でもあったので復習的な感じで読めたよ。

にしても思春期に今ほどスマホが普及していなくてよかったな〜と本当に思う。

めちゃ大変そうだもんね?!

家にいても学校の関係性が続くって良いこともあるだろうけど面倒すぎるって思ってしまう。

 


一番興味深かったのは運動のところ!

もう大体こういう健康ものを読んでいると最終的には運動と睡眠に行き着くじゃないですか。

サプリとかそういう手っ取り早くどうにかしようと思うのはよくなくって、結局は運動と睡眠!

いやー分かっている!

分かっているけど運動する習慣がない…

でも軽いストレッチをやると体がスッキリするし寝付きも良くなるんだよね〜

 


祖先が1万4000歩から1万8000歩くらい歩いていたらしいと知って驚愕。

私なんて全然歩けてないぞ。

なんでもいいから乗り物に乗りたくなってしまう。

 

大体週に2時間運動するのがいいらしい。

運動すると不安が軽減されて、しかも24時間続く。さらにプログラムをやめた後も1週間も続く。

 

私は過集中ぎみな傾向が強いので、考え出すとずっと考えてしまうから、運動して不安とか軽減させたいな〜。

 

にしても集中しすぎてしまうのって、狩猟採集民だった頃に絶対生き残れなかった特性では?と思うんだが…。それとも後天的なものなのか。

 


あと実行機能も改善するのはびっくりした〜。

実行機能への効果は数週間〜数ヶ月必要みたいなのでやっぱり運動を習慣化するのがいいのだな〜。

 

運動を頑張ろうと思う。

【シャーリイ・ジャクスン】ずっとお城で暮らしてる

読みたいな〜とずっと思っていた本をやっと読みました!

思っていたようなホラーではなかったし、結構頭を使わないといけない作品だった。文量的には短くてサラッと読めたけども、なんだかしばらく考えてしまった…。

ずっとお城で暮らしてる【電子書籍】[ シャーリイ・ジャクスン ]

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感想(0件)

あらすじ

メアリ・キャサリン・ブラックウッドは姉のコンスタンスと一緒に屋敷で暮らしている。そこは家族が皆殺しにされた屋敷だったー。

読んでみて

ちょっとネタバレになっちゃうんですけど、ドラマ版のリジー・ボーデンじゃない??となりました。

でもドラマ版の方がラストはまだいいのだけど、こっちは「ずっとお城で暮らしている」のでね。

 


メアリ目線で見るとそんな怖くない。

むしろ、家族で平穏に暮らしていたのに邪魔された、という視点になる。

実際、チャールズはメアリのことを馬鹿にしているし、好きになれない。

紙幣や時計や高価なものを土に埋めるっていうのも、メアリのこだわりなのかな?そういうこだわりを繰り返す特性なのかな?と思っていたので、問答無用で掘り返したり、怒ったりするチャールズは嫌なヤツにしか思えなかった。

 


結構早い段階で事件の黒幕は分かるのだけど、どうしてそれをコンスタンスが庇うのか、どうしてメアリはそんなことをしたのか…などなど疑問は膨らむ。

そもそもメアリも姉のことが好きなら濡れ衣を着せてしまってよかったのか?とか。

でもメアリは姉と暮らせればなんでもいいのか??

 


コンスタンスはすごく自己犠牲気味で、もっと自分のことを大事にしたらいいのに、と思ってしまう。

コンスタンスが昔から一家の食事を作っていたみたいで、なんかその描写も違和感がある。コンスタンスも虐げられていたのか??

メアリも家族のこと好きじゃなさそうだし、弟以外の女姉妹は虐げられていたとか?

 


にしても一番怖かったのはメリキャットではなく!

村人!!怖すぎない??

一旦火は消して職業上の役割は全うしたみたいな顔しておきながらみんなで破壊行為や略奪行為をするなんて。

最低すぎる。

そして後日に怖くなって謝まる品を持ってくるのもね〜。

全部含めて一番人間らしくて怖かった!

 


いや〜。

だって家族間の諍いは結局その家族にしか分からないわけじゃないですか。

でも村人からしたら、ある意味関係ないというか。

そりゃ殺人犯がいたら怖いかもしれないけれど、だいぶ離れたところに住んでいるし、力が強い相手でもないし。

それに大体はみんな面白がっているし。

コンスタンスが犯人だと思っているのにも関わらず、メリキャットのことも貶めるのは結局みんなで馬鹿にしてもいい相手を作りたいだけだよね。

 


そして最後のシーンで、ひきこもりになってしまうのか…と現代的に考えていました。

村人たちがご飯差し入れてくれるし、ウーバーイーツも宅配もなくても生きられるし。

たまに鍵穴から外の世界を見るのも、引きこもりつつも外の世界と繋がっていたいんだよね、というのがすごく分かってしまった。

 


コンスタンスはもうちょっと自我を持って欲しかったけども。

まあお城から逃げるよりもお城にいた方が傷つかないよね〜。

将来どうなるんだ??!

 


ちなみに映画もあるみたいです!

あの有名なきつねさんがお家に来たよ!

なんと家にあの有名なきつねさんがきました!

それは...

 

f:id:oljikotoushi:20210601223238j:image

こーーーん!!!

「ごん、おまえだったのか...」のごんではありません。

こんです。

こんとあきのこん!!


なんて可愛らしいのでしょうか!

可愛すぎる!!

 

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尻尾もふっくらしてる!つぶれてない!!

 

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座ったりもできるよ!


本の最初と最後に型紙があるじゃないですか。子ども時からこんをずっと作りたかったんですよね。

作れなかったけど家にこんが来てくれるなんて!

 


久しぶりに読んだらあきが小さすぎてびっくり!昔は同じくらいだったはずなのに...。

こんな小さかったっけ?

こんが生まれた時からいるなんて、あきはどれだけ徳を積んだのか...。うらやましすぎる。


子どもの時にこんがいたらどれだけ嬉しかったか計り知れないけども、今でも嬉しい。

人生を頑張ろうと思える。

こんが家にいるだけで幸せ!

 

絵本ナビで買えます!

が、予約制だったりしてすぐに売れちゃいます...

定期的に再販されているようなので見逃さずにチェックしよう!

サイトに載っている子どもが自転車にこんを乗っけている写真が可愛いすぎる!

これはMですが、Sサイズもあるよ!

絵本がセットになっているものもあるのでプレゼントにぴったり!一生の友達になれるはず!


お子さんがいる人はおすすめです!!

まあまあなお値段はしますが、その価値はあり!

Sサイズも欲しくなってきたなあーーー

【辻村深月】かがみの孤城

かがみの孤城 (一般書 113) [ 辻村 深月 ]

価格:1,980円
(2021/5/29 20:38時点)
感想(41件)

あらすじ

中学1年生のこころは中学校に言っていない。いわゆる不登校だ。お腹が痛いのは本当なのにお母さんはため息をつく。学校に行かないといけないのは分かっている、でもー。そんな時、部屋の姿見が輝いた。そこには狼の顔をした女の子と7人の子どもたちがいてー?

 

読んでみて

辻村さんは教育学部を出ているということで、だからこういう子どもたちの心境だったり、学校だったりを書けるのかな〜と思ったり。

 


学校に行っていないという共通点がある子どもたちが主人公。

不登校ってつまり学校に行っていない、友達と会えない状況であることが多い。もちろん学校に行ってなくても友達と会っていたり、学校以外の場所に通っていたりして会うこともあるかもしれない。でも家族以外とは会わないことも多い。

 


そんな中で、部屋から直接行ける、しかもそこには自分と同じような境遇の子たちがいる。そこでお互いに交流できる、っていうのはすごくいいよね。

 


学校に行ってなかったり、引きこもっていたりしていても人と全然関わりたくないっていう場合は少ない。ネット上だったり、文章だったり、ただみているだけでも何かしら関わりたいと思うのが人間だと思う。

 


1年間、彼らは関わっていく。その過程が丁寧に描かれていてすごく良い。

ただ、ネタバレになる部分、最後の謎の部分はいくらなんでも分かってしまうのでは?と思ってしまった。ゲームなんか特に笑。そして私は最初らへんで分かってしまいました。でもオオカミ様の謎のことは残されたままだったのでよかった。

 

謎は分かってしまったんですが、でもこの設定はすごくいいと思う!

最初はフウカ?と思っていたらアキ!そこはちょっと間違えていた。

いやー、みんな揃った姿を見たいよね〜。


にしても心が不登校になった原因が本当にひどいし、学校の先生もなかなかにひどい。

家族にさえ出来事を言えないくらい傷ついてしまったのだろうけれど、ちょっとでも言えてたらとか、ちょっとでも親が気づいてくれてたら、とか思ってしまう。

学校側も知ってたんじゃないかなー?

ああいう出来事って子どもたちの間で話すだろうし。本人たちは悪いと思っていないから、きっと他の生徒がいる前でも言っていたらだろうし。

 


思春期の時に読んでいたらすごく勇気づけられたと思う。読後感も爽やかだし。

悪いようにはならないだろう、という安心感があった。

 


転入生がやってき〜のくだり、そういうふうに考えてしまうこと多いけど、そんなうまく行かないよね…って話だと思っていたら最後にちゃんと伏線が回収されるという!

1人でも味方がいるのは心強いよね。何かの火種にならないかは不安だけど、記憶がなくても成長しているから大丈夫だよね。

 


いやー同じ歳ぐらいに読んだらとても夢中になっていた小説だと思う。

ものすごくよかったし最後は泣いてしまいました。

でももう歳を経てしまったので、もうちょっと何かないと夢中になれないという笑。

「噛み合わない会話と、ある過去について」の方が夢中になってしまった!後味は悪いけれど!

辻村さんの本も制覇していきたい!