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文学系心理士が好きなことを徒然なるままに書きまくるブログ。小説、NETFLIX、たまに心理学のことも♪

【小林泰三】アリス殺し

あらすじ

栗栖川亜理は大学生。ある時、毎晩同じ夢を見ていることに気づく。それは不思議の国のアリスの夢だった!夢の中でハンプティ・ダンプティが壁が落ちて亡くなる。リンクするように現実世界でも王子玉男が大学のキャンパスから落ちてー?!

 

読んでみて

悪夢×メルヘン×ミステリという興味深い設定。

表紙もとっても可愛くて、不思議の国のアリスってことで楽しそう!って思って読み始めたのですが…!

思ったより残虐!全体的に残虐!!


不思議の国のアリスの世界の夢を見ているということで楽しそうだと思うじゃないですか??

でもみんな変なので意外にイライラする世界なんですよね。

自分も変人にならなきゃ不思議の世界では着られないなあと思う。

読んでいるこちらとしては面白いんだけどね笑。


最初はリンクしているからといって困ることなくない?と思っていたのだけれど、なんとアリスが三角兎と頭のいかれた帽子屋から犯人にされてしまう。

そのため逮捕されて死刑にでもなると現実世界でも死んでしまうのでは?!!という心配が出てくる。

女王の口癖は首をちょんぎっちまえ!!!なのでね。


相棒のトカゲのビルがよかったな。

現実世界では賢くて好青年なのに不思議の国では頭が弱くて話もちゃんとできない。でもアリスのことは好きなんだけども。


そして第二の殺人、第三の殺人と次々と殺人が起こる。

白兎が意外に可愛くなったかな笑。

私、原作の方をちゃんと読んだことがなかったので元ネタが分からないのも多かった。鏡の国の方は読んだことあるんだけども。原作もちゃんと読みたいな。


以下ネタバレ

最後の最後のネタバレがよかったかな〜!

にしても主要人物たちの死に様が怖すぎて怖すぎて。

残虐すぎる。

あと女王と侯爵夫人も最初は騙されてしまった。最後の方では流石にわかったけども。

でも処刑の仕方が怖すぎる。


続編もあるみたいなので読んでいきたい〜!