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【小林泰三】クララ殺し

あらすじ

不思議の国の夢ばかり見る大学院生の井森健は夢の中で車椅子の少女・クララと出会う。なんと現実世界でもクララと遭遇して、何者かに命を狙われていると言われーーー!?

 

読んでみて

アリス殺しに引き続きクララ殺しを読みました〜!

私は完全に「アルプスの少女ハイジ」のクララをイメージしてたんですけど、ホフマンの話でした〜〜〜!

ホフマンのことそんな知らないよ〜〜〜。

エルンスト・テオドール・アマデウス・ホフマン(1776年〜1822年)はドイツの作家。現実と幻想が入り混じる作品を多く書いた方。


今回は「アリス殺し」で出てきたアリスたちは出てこず、蜥蜴のビルが主人公。

悲しかったのはビルがめちゃ気持ち悪がられるていたこと。

いや、まあ蜥蜴が歩いてたら嫌かもしれないけどさ…。そんな意地悪しなくても。みんなナチュラルにビルを殺そうとするんだよね…。ビル…(泣)。


ホフマンの砂男とかくるみ割り人形とねずみの王様とかが元になっていて独特の世界観となっている。

アリス殺しの方がアリスの世界観でみんな変人になっていたけど、クララ殺しでは陽気な変人ではないのにヤバい奴らが多いって感じで普通に怖かった。

 

ひたすらにビルが可哀想だったよ〜〜〜。でも優しくしてくれる人がいたので一緒に謎を解いていくのだけど、そっちの世界の住人たちの取り繕いが取り繕いになっていなさすぎでイライラしたよね。


そして礼都や岡崎徳三郎は「密室・殺人」などの作品にも出ている人らしくて、そちらもそのうち読んでみたいな。


とにかくクララ殺しは「アリス殺し」よりも複雑な世界でした〜。

そして途中までビルに仲間がいなかったのが悲しかったな。めちゃ殺されるし…。ビル…(泣)。

 

そして最後はアリス殺しに続くってことなのかな〜?

時系列がよく分からない。


続きも読んでいこうと思います!!

↓アリス殺しの感想はこちら↓

oljikotoushi.hatenablog.com