木曜殺人クラブの続編!
お馴染みのメンバーにプラスしてエリザベスの元夫も現れる!
あらすじ
エリザベスは元夫で英国スパイのダグラスと再会する。彼はマフィアからダイヤを盗んだ疑いをかけられていたー!?
読んでみて
前回はメンバーたちが住んでいる高級高齢者住宅で起こった事件だったけれど、今回はエリザベスの元職場が絡んできて前回よりも壮大な事件になっている。
元スパイということでエリザベスも元夫のダグラスも現在の諜報部員達も騙し合いが得意なので誰が本当のことを言っているのか分からず複雑になっていた。
諜報部員ってどうなったらなれるんだろうね?
イブラヒムが辛い事件に遭ってしまってとてつもなく悲しい。彼が外に出れなくなってしまうのが悲しすぎる。しかも精神科医だから自分の状況を客観的に理解しているのに、感情を変えることはできない。辛すぎたよ…。あんなこと平然とするなんて怖すぎない??ひどすぎる。
もちろん仲間たちが黙っていなかったわけだけど。にしてもみんなグレーなことやりすぎているよね。
ボグダンは完璧すぎるし。ボグダンに惚れていて良いように扱われるのはちょっと可哀想だったけど仕方ない。
ジョイス視点になると全体的に和むので好き。しかもここぞという時に外さない。ロンが蚊帳の外で怒っていたのは可哀想だったな笑。最後の方ももっと活躍したかったのでは?
一見分かりやすそうに見えて分かりにくくて、最後までハラハラできたのがよかった。
でも個人的にはスパイものじゃない方が好きかも。でも十分楽しめました〜!
認知症の部分を読んでいて以前にPauline Boss博士が提唱している「あいまいな喪失」を思い出した。「あいまいな喪失」には2つあって、「心理的には存在しているのが身体的には存在しない状況」と「身体的には存在しているのが心理的には存在しない状況」の2つがある。前者が行方不明者などの場合。そして認知症は後者にあたる。この考えを知った時にどちらの喪失もとても悲しいと感じてずっと残っているのだよね。
木曜殺人クラブ続々編も楽しみ〜!