人気になっていたので読んでみました〜!
リチャード・オスマンという方はイギリスで司会とか色々やっている超有名な方らしい。
著作は初!なのにめちゃくちゃおもしろい。イギリス人はみんなミステリーを読むのだろうか。
あらすじ
イギリスの高級高齢者施設に入居しているジョイス。元・看護師の彼女は、同じく入居者のエリザベスとペニーが創立した<木曜殺人クラブ>のメンバーになる。そこは元警部だったペニーが持っている未解決事件の謎を解くクラブでーーー!?
読んでみて
視点がこんなにも色々と変わる作品を読んだのは初めてかもしれない。
おもしろかったし、視点がコロコロ変わることで違う方面の情報も知れて謎解きもしやすかった。
ただ、私が没頭タイプなので、視点や場面が頻繁に変わると集中が途切れてしまったのが難点かな。1ページ以下で変わることもあったのでね。場面が一緒だったりするといいのだけど、全然変わると集中が途切れるんだよね〜〜〜。
でもこの構成だからこそのおもしろさもあるのでね。
帯にはマープルたちって書いてあったのだけど、マープルよりもみんなアクティブだと思う。
本当の事件を解決するのに、どうやって情報を手に入れるんだろう、と思っていたら、なかなか強引な方法で手に入れていて、おもしろかった。
気力がなくなってなければ、高齢者の方が無謀で活動的ことをやれるのかもしれない。正式な立場とかはもうないし。
エリザベスは経歴が謎の人なのだけど、ちょっとよく分からなかった。スパイとかってこと??
出てくる人物はみんな魅力的で素敵。
一方、殺される側は嫌なヤツなので、あまり悲しくならずに謎解きに専念できるのがいい。
それもアガサ・クリスティーっぽいなあと思う。最近の作品は残虐だったり悲しい事件が多かったりして、そうすると悲しくなりすぎて謎解き出来ないのだよね。
私がアガサ・クリスティーを好きなのはそういう面もある。
2人目の殺人以降になると、ただの殺人の推理だけではなく色々な登場人物たちの過去も明かされていき、より物語に深みが増す。人の一生を色々と考えてしまっていた。
以下ネタバレあり
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謎解きしながら解いてたんですが!
まあ外れました。
でも結構ミスリードさせていたので、「これ違うのかな〜」と思ったら案の定。
私の中では「そして誰もいなくなった」「オリエント急行殺人事件」よりも何よりも「アクロイド殺し」がめちゃくちゃ衝撃的だったので、大体いつもアクロイド殺しを疑ってしまう。
今後は絶対にアクロイド殺しで騙されたくないんですよ!!
でもなんか人を信じられない人みたいになっているな(苦笑)。
それにシャーロック・ホームズとワトスンがいたら、相棒が2人以上いることはないとも思うので、ペニーが元からいるならジョイスでは??と疑っていたのですが。
ペニーには完全に無理だと思っていたので、びっくりでした。というか別々の事件だと考えてなかったからなあ。
別々の犯人を考えることができるほど頭が回らないので。
でもジョイスじゃなくてよかった!
これジョイスだったらどれだけ腹黒なんだと思っていたので…。
ジョイスのこと好きになってたので嫌いにならずに済みました。
それにアクロイド殺しをやっちゃうとシリーズ化するの難しいからね。
でもジョイスの恋が実らなかったのは悲しい。
亡くなった理由に関してはそんなに気に病まなくても…と思ってしまった。
神父さんもずっとそのことについて考えてきたのか…と思うと。
みんなで一緒に暮らせる未来もあったのにと思うと悲しい。
70、80歳の人たちの若い頃なので、今と比べると難しい部分が色々とあったもんね。
クリス警部がドナとくっつかなかったのもよかった。二人がいい感じに信頼関係を築いているのもいい。
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ということで!
相変わらず推理力はないですが楽しめました〜!
ただ、私は将来こういう施設には入れないだろうな。そもそも施設に入れるか分からない。年金もらえないなら絶対無理だし。
こうやって仕事を定年したあとに新しい友達と過ごせるの楽しそうだよね〜〜〜。
でも今でも年齢を感じるので、高齢者になったらそんな気力なくなっているかもしれない。なので、ジョイスたちすごい!!
同じ年齢の人と共同生活しているからこそ、頑張れる部分もあるよね。人と関わるのが大事なのだろうな。
リチャード・オスマンさんがあとがきで色々な人に謝辞を述べているのだけれど、ほとんど分からなかった。唯一分かったのはサラ・ピンバラさん。「瞳の奥に」は小説は読んだことなけれどNETFLIXでドラマを観たの。めちゃ後味の悪いホラーサスペンスだった笑。
続編も期待!
次はまず火曜クラブを読みたい!
「誰が何を失うのか、それが問題よ、そうじゃない、ペニー?」