Twitterにあった「♯2022年上半期ベスト10冊」というタグに触発されてやってみました!2022年の1月から6月までに読み終えた本たちの中から選んだよ!でも!ちゃんと数えると、1、2、3…あれれ?
ベイカー街の女たち
シャーロック・ホームズに出てくるミセス・ハドスンとメアリーが主人公!女性たちがホームズたちを差し置いて謎解きをする。二人が探偵をしなければいけない理由もしっかり書かれていて分かりやすいし、ホームズも影ながらサポートしてくれたりしてホームズへの好感度が上がる!!
女性二人組の探偵が好きな方やホームズが好きな方はぜひ!
続編もおすすめ!もっと続きを読みたい!
緋色の研究
こちらは本家のシャーロック・ホームズ。緋色の研究よりと四つの署名の方が好きなのですが笑、シャーロック・ホームズシリーズ全体をベストに入れたかったので緋色の研究にしました。
まだホームズシリーズは半分くらいしか読めてないけど、本当に楽しい!!!
ホームズがワトスンのこと好きすぎるのが気になりすぎている!!子どもの頃に読んだ時は気にしてなかったのに。もはや愛だよね?!!
ハリエット・タブマン 彼女の言葉でたどる生涯
去年あたりからハリエットについて読んでいて、今作も読んでみたよ。
ハリエット・タブマンは元々奴隷だったけれど、逃げ出して、さらに地下鉄道の一員として多くの人を助けた女性。しかも一度も脱線させなかったというすごい人!
私が今まで読んだ本の中では一番読みやすいかも。ハリエットが実際に言った言葉が書いてあって、ハリエットがどんな人だったのか分かりやすかった。
木曜殺人クラブ
高級老人ホームに住むおばあちゃんたちが事件を解決する!!こんな余生を送りたい!!とすごく思えた作品。
仕事から引退していて肩書きもなくなったおじいちゃんおばあちゃんがどうやって事件を解くのかもおもしろいし、老人ホーム内の人間ドラマもおもしろい。殺人事件だけど陰鬱にならずに読めて読後感も良き。
ロンドン謎解き結婚相談所
こちらは戦後のイギリス。良いとこのお嬢様だけど戦争で夫を亡くした未亡人と元スパイで独身謳歌中の女性の二人が結婚相談所を開く!ところが紹介したカップルの女性が殺され、男性が殺人犯として捕まってしまう!
二人ともそれぞれ違う個性があって好きになること間違いなし!全く合わないような二人なのに友情を育んでいくのも良き。戦争で傷ついた二人が一緒に立ち上ろうとする。
続編はこちら!
夏物語
大阪の下町で生まれ育ち、今は東京に住んでいる夏子の物語。冒頭は「乳と卵」とほぼ同じ。夏子たちのその後が分かるよ。
夏子は精子を提供してもらうことで子どもを産もうとする。「会いたい」と強く願う夏子。本当に子どもの幸せを願うのならば生まれない方がいいと思う善百合子。
AID(非配偶者間人工授精)という言葉も初めて知ったし、子どもについて、生きることについて、自分の母や祖母について、色々と考えさせられる作品だった。夏に読むのが季節感があっておすすめかも!
命を落とした七つの羽
カナダに住む先住民の人々への差別を描いた作品。同化政策という名の元に子どもたちは親から引き離され、寄宿学校へ入れられた。それは1996年まで続く。そこでは身体的、精神的、性的虐待が横行し、粗末な衣食住しか与えられず、多くの子どもたちが殺された。今でも跡地から子どもたちの骨が見つかる。そして差別は今も起こっており、2000年から2011年の間にサンダーベイに住む7人の子どもたちが亡くなった事件を描いている。
読んでいてとても辛いけれど、この事実を知るべきだと思う。
わたしを離さないで
提供者の介護人をしているキャシーは、幼少期をヘールシャムと呼ばれる施設で多くの子どもたちと一緒に育っていた。そこには親友のトミーやルースもいた。キャシーは昔を振り返るがー。
カズオ・イシグロ作品を初めて読んだけれど、とてもよかった。自分達の運命を受け入れている主人公たちがとても悲しい。奇跡が起こるわけでもないし、待遇が改善するわけでもない。でも彼らは精一杯生きていた。
人間とはどこから人間なのか。人間かどうかを人間側か線引きしていいのか。彼らは人間なのにそれを証明しないといけないのが悲しかった。
ウォーター・ダンサー
地下鉄道がある時代の物語。
なんとハリエット・タブマンも出てきて本当に嬉しかった。ホワイトヘッドの「地下鉄道」よりは直接的な残虐な描写は少ないから読みやすいと思う。ファンタジーっぽさもあるのでね。
白人の協力者と奴隷である黒人の違いを明確にしていた部分はとても考えさせられた。同じ目的を持って動いているように思えて、そこには差がある。また、作中でソフィアが語る言葉は現代の女性にも当てはまること多くて心に残った。
あの本は読まれているか
冷戦下においてアメリカが行った一大プロジェクト。ソ連に住むボリス・パステルナークは「ドクトル・ジバゴ」を母国では出版できなかった。アメリカ側はその本をソ連の国民に届けようとする。
女性たちが主人公。ボリスの愛人であるオリガ、スパイであるイリーナ、サリー。イリーナとサリーの関係がとてもよかった。
一冊の本がこれほど力を持つことに改めて気づかせてくれた作品。自由に本を読める国に生まれて嬉しい。今後も自由に本を読める国でいて欲しい。
ののはな通信
女子校に通うののとはな。性格も家庭の状況も違う二人だけれど親友だった。ところがののには秘密があってー?!
二人の手紙のやりとりを通して物語が進む。学生時代は学生の頃を思い出しながら読んでいた。こんなに仲良しな親友がいるのって羨ましい。ののの秘密は大したことないだろうと思っていたら?!びっくり。
最初は女学生二人の恋愛模様だったのに二人とも成長して大人になっていってその時その時の悩みに変わっていく。二人がお互いにとって唯一無二な存在なのが素敵だった。
10冊に絞れなかったので11冊になりました!笑
にしても海外の作品が多いな…。