小野不由美先生の作品全部読むぞ〜!企画。
ゴーストハントと並行してこちらも読むことに。
なんか怖いらしい?って聞いたので読んでみたけれど私の怖いセンサーにはそんな反応しなかった。ただ襖が開くのは怖い。シチュエーションは怖い。
でもうまい感じで収まるので読後感はそんなに怖くない。
多分私理不尽な感じのホラーが怖いのかなあと思う。
小野不由美先生の他の作品がもっと怖いんだっけ?そっちはまだ読んでないのだよね。
読んでいる時はドキドキしながら怖いと思いながら読めたので楽しました!
6編の短編で構成されている。
奥庭より
親戚の家を譲り受けた主人公。ところが気づくと襖が開いていてー!?
これは怖かったね〜。
最初なのもあって営繕かるかやさんがどう入ってくるのかも分からなかったし、怪異は地味だけど怖い。しかも意外にちゃんと見えるのも怖いしひどくなるのも怖い。
ここで何があったのか誰も知らないというのも怖い。
事情がわかれば対策も考えられれるし怖さも半減すると思うのだけど分からないというのが怖いよね。
そして日本家屋って怖い。ホラーにうってつけだと思う。派手な感じじゃなくてふと見ると…みたいな。
屋根裏に
屋根裏に何かがいると母は言う。そして子どもたちもー!?
これも怖い。
ホラーの怖さって怪異を体験している人の怖さはもちろんあるけど体験していない人は信じてもらえず問題児的な扱いをされる怖さもあるよね。
まあ医学的には妄想だと診断されてしまうのは仕方ないと思うし…。
対策を立てれたりする力のある家族が信じてくれないと本当に詰むよね。そういう怖さもあるな〜と思いました。
雨の鈴
これは怖い。
本当に怖い。
怖い。
異形の人
新しく引っ越した家。いつの間にか知らないおじいちゃんが家に入り込んでいてー!?
最初は怖かったけれど真相が分かると悲しいお話。
でも引っ越した先におじいさんがいたら怖いよね。
若者や高齢者、見慣れないと関わらないとおっかなくなってしまう。
潮満ちの井戸
井戸がある家。せっかくだから井戸の水を使って植物に水をあげていたけれどー!?
これも怖い。
お風呂に入っている時の描写が特に怖い。
海水が混ざることがあるのだなあと学び。
あと無知は怖い。祠は無闇に壊さない。
にしても営繕かるかやさん優しい。
檻の外
車を車庫に入れる時に何かが映る。そして娘も誰かに呼ばれー!?
これは悲しいけど同時にとても怖い。
自分が母親だったらと思うと怖い。
悪意がない分対処に困る。でも生きている人間にはどうすることもできないから。
対処に仕方がとてもよかった。
ということで冒頭で書いたよりは怖かったかも?!
でもずっと怖い〜〜〜!ってならないので読後感はよき。
あと読む前に怖いと思っていたのを上回らなかったからかな?
日常と怪異がうまく合わさっていて本当に身近にあるかのように感じてしまうのがよかったです。