文学系心理士の自己投資ブログ

文学系心理士の感想部屋

文学系心理士が好きなことを徒然なるままに書きまくるブログ。小説、NETFLIX、たまに心理学のことも♪

【ホロヴィッツ】ホロヴィッツ・ホラー

カササギ殺人事件などミステリーで有名なホロヴィッツ。元々はヤングアダルト作家だったようで今作もヤングアダルト向けのホラーになっている。

短編が9作品入っていて、どれも主人公は小学校高学年くらいから中学生、高校生くらい。


私まだホロヴィッツの有名な作品は何も読んでいないのになぜか今作を読むという笑。自分でも謎。

ホラーと言ってもヤングアダルト向けなので怖くないしオチが分かってしまうものが多い。子どもの頃に好きすぎてこういう話はめちゃくちゃ読んだので大方の話を私が知っているというのもある。でも好きなので久しぶりに読んだけど楽しかったな〜!

モンタギューおじさんの怖い話みたいな感じでした!これも好き。

でも海外のホラーってすごく怖いってあんまり感じなくて、海外っていう設定自体がちょっとファンタジーみたいなものだからあまり現実味がないのだよね。日本のホラーの方が怖いなと思う。屋根裏とか襖の隙間とかそういう日常の怖さが分かってしまうので。

私が子どもの頃に読んで一番怖かったのは「ひとりでいらっしゃい」シリーズです。今でも思い出す。怖い怖い。

 

1恐怖のバスタブ

新しく買ったアンティークのバスタブが怖い話。

両親がいつも喧嘩して言い合ってたりひたすらアンティークのものを探しているのも子どもにとっては怖い。

あと両親を信用できなくて真実を伝えられないのも。

設定としてはよくあるけどバスタブっていう一人になれるところで湯が血だらけになるのは普通に怖かった。あと最後のお父さんも…。

 

2殺人カメラ

中古のカメラを安く買ったけど、その持ち主は忽然と姿を消してしまったらしいという。

普通に考えたらカメラを撮ったら消えちゃうのでは?と思ったけど。ドラえもんでそういうのなかった?ちょっと違う?

カメラの力が強すぎて怖かった。誰の写真も撮らないで〜と走っている場面ではこちらもハラハラ。なんとか間に合ったと思ったけど結局は…。

この語がどうなるのか気になる。どういう世界になるのか?

 

3スイスイスピーディー

父の亡くなった同僚のパソコンをもらった少年。

普通に怖くない?と思う。息子に新品のパソコン買ってあげてよ〜。

意外にいいパソコンだと思っていたらヤンチャな少年に目をつけられてしまい…。ホラーよりも怖い。大人に頼って〜。殴ったら普通に警察の出番じゃない??

でも最後はいい?パソコンのお陰でなんとかなってよかったね。

 

4深夜バス

パーティーの帰りに置き去りにされてしまって深夜のロンドンをさまよう兄弟の前に不思議なバスがー?!

兄弟もハロウィンのコスプレをしていることで仲間だと思われてしまったのか?

こういうちょっと不思議な話が好きだなあと思う。一番好きかも。

無事に出れてよかったね。

 

5ハリエットの恐ろしい夢

夢の中でお金持ちから急に貧乏になったハリエット。父と母と離れて商売が繁盛しているお店に住むことになるがー?!

まさか!?と思いながら読んでいたらまさか!

怖い話ではあるけど何よりも怖い&ひどいと思うのは両親。子ども向けの作品ってひどい両親よく出てくるよね〜。

本当にこんなことしたら犯罪だと思うけど。

でも子どもにとっては信頼している大人に裏切られるのが一番怖いしその不安は常にあるんだろうなあ。

 

6田舎のゲイリー

ゲイリーは問題児。父も亡くなって母と二人きり。久しぶりに祖母の田舎に母と一緒に行くが、退屈で田舎を散歩することにしてー!?

どっからどう見ても問題児のゲイリー。母も憔悴しきっている。暴力を振るわれてしまうのも時間の問題のような感じ。

そんなゲイリーは田舎であんなことになってしまう。問題児だけど子どもなんだからどうにかできなかったのか?!と思ってしまうよね。

こういう悪いことをしすぎているとひどいことが起きるぞっていう作品も子ども向けの鉄則だよね。

にしても案山子の話って割とメジャーなのかな?

 

7コンピューターゲームの仕事

ゲームが好きすぎて学校の勉強が疎かになりなんとか高校は卒業したけれど職もなく盗みをしている少年ケビン。ある時高時給のコンピューターゲームの仕事を見つけてー?!

怪しい求人広告。見るからにやばい。

そしてやっぱりやばい。

でもそんな危ない仕事なんて!それでその時給は安すぎるように思ってしまうけどな。

 

8黄色い顔の男

ピーターはロンドンに行くためにおじさんおばさんと列車を待っていた。写真機を見つけてピーターは写真を撮ってみることにするがー?!

やりきれない話。悲しい話。

でもここまで不思議ではなくてもこういうちょっとした不思議はよくあるだろうなあ。

虫の報せというか。

でも悲しいね。

 

9猿の耳

ベッカー一家は旅行先で猿の耳を手に入れるがー?!

猿の手についての話を昔読んだことがあって不気味だったのでよく覚えている。

結局楽に何かを手に入れる方法はないよねっていう。

今回は猿の耳なのでちょっと違う。なかなか興味深い設定だった。

にしても最後は悲しい!


アンソニーホロヴィッツの大人向けの作品も読んでいこうと思います〜!