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【小野不由美】ゴーストハント 鮮血の迷宮

小野不由美先生のゴーストハントシリーズ5巻目!もうすぐ終わってしまうのが悲しい。麻衣の境遇やナルのことも少しずつ分かる本作。

 

 

あらすじ

再び集まったサイキックリサーチメンバーたち。ナルの師匠?という森まどかが調査依頼を持ってきた。増改築を繰り返した怪しげな屋敷で失踪事件が起こっていてー?!

 

読んでみて

今作は怪しげな館が舞台。2巻の人形の檻も館だったが、今作はあり得ないほど増改築されて見取り図もないという怪しげな館。ずっと増改築を繰り返していたのに館の主はここには住んでいなかったらしい。

作中にも出てくるけれど、有名なウィンチェスター館をモデルにしている。なんとなく知っていたけれどちゃんとは知らなかったので調べてみたら、なかなかすごい。そして今では観光客がたくさんくるところになっているらしくて驚いた。現実の怪しげな場所が人気の観光地になるってさすが。ホーンデットマンションのモデルとも言われているらしい。


今作のゴーストハントはあんまりホラーっぽくないホラーで、今回はもずっと屋敷の中を計測していたっていう。地味だけど実際にやるとめちゃ大変そう。そして大事なことだと実感。

麻衣たちの他にも色々な霊能者や心霊研究者が呼ばれていて、最初は誰が誰だか分からなかった。というか最後まであやふやな部分もあったけど笑。

霊能者っていうと、パッと分かるようなイメージがあるけれど、麻衣たちはとにかく地道に作業をこなしていく。

一体この館はなんなのか?

なぜ増改築を繰り返していたのか?

なぜ空洞があるのか?

などなど、ちょっとずつ解き明かしていくのは楽しかった。


ただ、ホラーよりもミステリーとかをよく読む人間なので今回は割と最初の方で分かってしまった。隠し部屋を作る理由なんてさ…ね…。

幽霊よりは人間怖い系の話?だったのでめちゃくちゃ怖くはなかったかな。私が怖いのは理不尽なホラーの話なんだなあということが分かった。


今回はいつもの面々にプラスしてナルの師匠という女性も現れる。でも結局はナルについてはよく分からず。あとちょっとなのに本当に全部分かるのか?!

ゴーストハントシリーズは読み始めるとおもしろくてあっという間に読み切ってしまう。続きを買っていないので、早く買いに行きたいなあ。


そして色々忙しくて全然ブログを更新できていなかなった!

やめるつもりはないので少しずつ続けていこうと思う〜。