文学系心理士の自己投資ブログ

文学系心理士の感想部屋

文学系心理士が好きなことを徒然なるままに書きまくるブログ。小説、NETFLIX、たまに心理学のことも♪

【小野不由美】十二国記 黄昏の岸 暁の天

小野不由美十二国記 黄昏の岸 暁の天

十二国記の続きを読んだよー!これで終わりかと思いきや全然続く感じなのですぐに続編を買いました。そして今は続編を1日1冊読んでるのですぐに十二国記全部読み終わりそう!でも読み終わると新しい話が読めないってことだから悲しい。20作品くらい出しておいて欲しかった...泣。てか18年待ってた人たちすごいな。

あらすじ

慶国に戴国の将軍がやってくる。命からがらたどり着いた将軍は戴国の現状を陽子に訴える。王と麒麟が戻らぬ戴国。陽子は戴を救ってやりたいと考えるがー?!

 

読んでみて

久々の李斎❤︎

最初に李斎が出てきた時、誰か分からなかったのだよね。私のイメージだともっとガタイ良くてゴツい感じで強い女性!っていうイメージだったから、描写とイメージが合致しなくて。「李斎?でも李斎ってもっとゴツい感じでは?」と混乱してた。私が勝手に思ってただけなんだけど笑。絵の描写を見ると思ってたイメージと全然違いました。

李斎が慶に来て陽子と出会えて読者としてはそれでもう安心してしまう。そしてさらに懐かしい国や初めての国も出てきて本当にワクワクした。それぞれ独立していた国同士が繋がっていくのは嬉しい。

ただ泰麒がかわいそうすぎた。読んでいく順番として陽子の話、その後に泰麒の話だったから時代が違うのは知っていたけど現在だと陽子と同じくらいの年齢になるって知って、なるほど!と思ったよ。高校生からこちらに来た陽子と高校生まで戻ってこれなかった泰麒。あのまま泰麒が戴で過ごしていたらどうなっていたのだろう、幸せに育ったのではないか、と思うと悲しい。まだ魔性の子は読んでないけど絶対辛いよね〜!でも陽子が辛い状況に陥ったからこそ強くなれたのと同様、泰麒も乗り越えたからこそ強くなったのだとは思うけれど。

国同士の支援

陽子が発起人となって各国の首脳会議的なのを開くことになる。十二国って普段は本当に干渉しないんだなあと思うと不思議。尚隆はあんまり乗り気じゃないしね。延麒は麒麟だけあって人のためになることには積極的だけど。久しぶりに二人の掛け合いを見れたのは嬉しかった。

そしてやる気になった後の尚隆は泰麒を蓬莱まで迎えに行ってくれる!それってけっこう危険では?!と思って心配だったよー。でも泰麒のためにみんなが一丸となって動いてくれたのは嬉しい。

天について

さらにさらに「天」についての事情もちょっとずつ分かってきて、陽子が李斎の訴えは民の声だと理解する部分がなかなか衝撃だった。多分そうなのだろうな〜と思っていたらやっぱりそうだった!もしかしたら天の上にもさらに天があって、それが永遠と続いてたりしてね。そう思うと十二国の民ってすごく小さな存在なのだろうな。天にとっては王も麒麟も代えがきく存在だしね。

最後に

良い感じのところで終わって気になりすぎたので続きを即買いました。そして毎日読んでいる〜。久々にこんなに夢中になった!全部読み終えた後の虚無感が酷そう…。続きを10何年も待っていた人たちは本当にすごすぎる!