あらすじ
交易の使節団に加わったソナンは、故郷の国・トコシュヌコを訪ねることになる。バレないように終えることを願うソナンだったがー?!
ネタバレも含みます!!
読んでみて!
元の故郷に行くことになったソナンたち。大国・トコシュヌコに比べたら弱い国である弓貴。なめられないように、でも友好国としての絆を築いて帰らなければならない。こういう国と国との関わり合いって好きなんだよね〜!
ソナンは無事帰れるのか?!どうか?!ってなっていたけれど、当たり前にバレる!笑
ソナン〜!
今回も誰にも相談しなかったせいで、あとで雪大たちが困ってしまうことになる。にしてもなんとか誤魔化せていたとソナンは思っていたけれど、みんなにバレていたのは面白い。バレていても明言しない国だからこそ。ソナンの故郷は違ったからこそ読み取れなかっただね。読み取れていたらまた変わったかも。
ソナンは自分で突っ走る性格なので、そのせいであとで誰が困るとかあんまり考えないんだよね〜。
ソナンを助けるためにみんな頑張って、特に山士!それに星人も自分の気持ちに向き合って成長していく中、ソナンは裁判に駆けつけてくれたソナンに感謝の気持ちもないのね!後から自分がひどい目にあってやっと思いつくんだけども…。遅い!遅すぎる!本当、星人がソナンを嫌う気持ちわかるよ…いや本当…。
自分の仲間や仲間の家族や自分の領地や、ソナンは身内にはすごく親身になるんだけども、身内じゃない人間にとってはすごーく冷めてるのね。ソナンの元・婚約者や実の父や執事に対してもそう。
よくあるヤンキーのイメージか!って思ってしまう笑。
でも漫画にあるヤンキーは弱いものいじめはしないよね。
いじめっ子の思考だなあ、と思う。実際、相手を傷つけていたわけで普通に嫌なやつだからね。やっぱそこを根本から反省していないからソナンのこと好きになれないのかもな〜。
自分の思った通りに行かなくて初めてソナンは気付くのだけど、でも利害関係なく相手を傷つけたかどうかをちゃんと感じて欲しいよね。実際、死のふちに彷徨わせているわけでさ。だってそんなことを自分の領民や自分の子どもにされたらソナンは怒り狂いそうじゃん。それをもうちょっとでも周りにも分ければいいのにね。
ソナンの父もかわいそうでね。まあちょっと頑な部分が父にもあると思うけど、ソナンがダメ人間すぎたせいだからさー。
でもまあ、ソナンが輪笏の人間と会えた部分は感動したし、意外に本当に帰れなくなったのも驚いた。この先、どうなるんだ?!!と思っていたら…。なんとヴィクトル・ユゴー的な要素が入ってきてびっくり!ノートルダムの鐘に似たような描写があるんだよね。でもまあ父と別れた理由が意外にさっぱりしていたのはよかった笑。身分が低いから無理矢理別れさせたとかだったら父親最悪だなと思っていたのでね。ソナンたちは親子ってことがわかって本当に良かったけども、トゥーリンとニーニエルはわからなかったので悲しい(シルマリルの話です)。今ちょうど終わらざりし物語をちょうど読んでいるのでよく思い出すんです。
あと1巻で終わってしまうソナン!
最初と比べるとちょっとずつ大人になっていっているソナン!このまま成長してほしい。あと1巻でどうやって終わるのかも楽しみ。
誰かのせいにしたりせず、ちゃんと自分の責任として背負えるのかな〜。輪笏でも弓貴でもトコシュヌコでもみんなソナンに優しすぎて、こんなに優しい人ばっかりなのにグレたってことはよっぽど甘えてたんだと思ってしまう。もう一人のソナンなんかグレる余裕なんてなかったわけでねー。自分が恵まれているって知って周りに感謝して、自分が身内と思っている人以外にも人として向き合おう!!
いい人すぎるので、ちょっとソナンに誰か反旗を翻して欲しいけど笑。一番はナナ姫に!