価格:594円 |
あらすじ
小次郎法師は茶屋のお婆さんから秋谷邸で人が亡くなってしまった話を聞く。無人になっていたが、最近、ある若者・葉越明が住んでいるという。小次郎は秋谷邸に行き、葉越から手毬唄を探していることを聞くがーーー?!
読んでみて
難しかった!!
状況がよく分からなくって「???」となって、しばらく読んで「あっ、あれはこういう意味か」と気づいたり。
分からないままのももちろんある。
急に場面が変わると追いつくので必死だった…。
場面が固定されると状況が分かるので面白く読めました!
でも現代語訳があるらしいので読んでみたいと思う。
ぼんやりとしか理解してなかった部分が理解できるはず!
全体的にちょっと薄気味悪い雰囲気が漂っていて怖かった。
何かめちゃくちゃ怖いことが起こるって感じではないんですが…。
ホラー苦手な人にとっては怖いかもしれないけれど、私はそういう怖さはなかった。
むしろみんな葉越が出ていかなくって困っているくらいなので。
ただ、もし本当に自分の身に書いてあることが一つでも起こったら一目散に逃げ出すな、と思います。
でも一方で、葉越が言った言葉すごく腑に落ちたりもした。
「私くらい臆病なものはありません。……臆病で仕方がないから、成るがまかせに、抵抗しないで、自由になっているのです。
なるほど…。
確かにそういう考えもできる。
でもまあ動物の本能は闘争or逃走なので、逃走してないなら闘争しているんだと思うんだけどね。
まあ逃げるところがないから留まるしかない、という感じなのかな。
にしても手毬唄への執念がなかなか。
働きもせずに手毬唄のことばっかり考えてたらすごく怒ってしまいそうだけど。
送り出してくれたおばさんすごいね。
子どもの頃にわらべうたをよく聴いていて、「通りゃんせ」はよく歌っていた記憶がある。子どもの頃に覚えて歌った歌って大人になっても忘れないよね。子どもならがちょっと怖いと思っていたな〜。
色々と「ここはどうなの?!」「結局どういうこと?」となる部分は多いのだけれど、それも楽しみの一つなのかな。
ホラーではないのだけど、ちょっと薄気味悪い感じはあり、謎もあり、釈然としなさもあり、という独特の世界観でした!他の作品もそうなのかな?
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価格:440円 |