流行りに乗って読んでみました〜!
流行りの本ってそんなに読まないのですがドラマ化されるということで読んでみることに!
あらすじ
剣持麗子はお金を稼ぐために弁護士としてバリバリ働いていた。結構前の元カレである森川栄治が亡くなり、栄治は自分が殺した人間に遺産を相続すると遺言状を残しーーー?!
読んでみて
先にドラマを観てしまったのがよくなかったのか、なんとなく展開が分かってしまったしドラマと違うところが目についてしまったのは残念だった。
ただ、ドラマとは全然内容が違ったので、中盤あたりからはすごく楽しめた!
要所要所はドラマも同じだったのでなのであんまり犯人当てはできなかったな〜。
完全に脳内では綾瀬はるかさんで再生されてました!綾瀬はるか可愛すぎる!!!
憧れ…!
主人公の性格は読んでいて清々しい。
うじうじ悩んだりしないし、言いたいことをズバッというので読んでいるこちらもスッキリしてノンストレス。
一方で、そんな麗子でも悩みがあって、その悩みが麗子ほど完璧じゃない人たちも感じる共通の悩みなので共感しやすい。なので身近にいたらあんまり嬉しくないけど小説の主人公としてはすごくいいキャラクターだと思う。
麗子とは違って私はお金を求めてないけど、なぜ働くのかという部分は共感できた。
たとえ一生遊んで暮らせるだけのお金があったとしても、私は仕事をしているだろう。自分なりに一生懸命考えたことを実行に移して上手くいった時は嬉しいし、何もしないのでは人生があまりにつまらない。だから私は働く。そのあたりのどこかに、自分が求めるものがあるようか気がしている。しかし、それ以上のことがよか分からない。
お金があっても仕事をするっていう部分が分かりみすぎる〜。私の職業は安月給すぎるので、麗子とは真逆だけれど共通する部分はある。
まあでも麗子の場合は十分なお金プラスやりがいなので、それは本当に最高だなと思う。それなりの給料をもらえて自分の好きなことができるのが最強だと思うよ...。心理士なんてそれなりの給料もらえないけど頑張らなきゃなので...やりたいことじゃないならやってられない部分はある。
麗子の行動力はすごいのでテンポよく物語が進んでいく。
久しぶりにこういう文庫を読んだからか読み始めた最初は字が大きくて驚いてしまった。旧版のアガサ・クリスティーに慣れていると大体の文庫は字が大きい。アガサ・クリスティーの本が小さすぎるんだろうけど。
自分がミス・マープルくらいになったら小さすぎて文字が読めなくなってそう。
そんなに長くもなくテンポよく進んでいくので飽きずに読むことができた。
弁護士という仕事を垣間見えたのも楽しかった。
文中にもあったけれど、異なる業種につて知るって楽しいよね〜。弁護士の仕事はこの通りではないと思うけれど、著者が弁護士さんということで信頼度は高い!
弁護士会から送られてくる冊子について書いてあって、心理士会でもあるある〜!ってなりました。頼んでないのに送られてくるっていうのは言い過ぎだと思うけど笑。だって会に入ってるからだよね?
あとドラマと違って篠田が全然活躍していなくて驚いた。
ドラマは今後篠田をパートナーにしていくっぽいけど小説ではそうじゃないし。確かにドラマみたいに事務所を継いだ方が続編は書きやすかっただろうな〜と思う。でも元の職場に戻った麗子は現実的で現実ならそりゃそうだよね、という感じ。
幼少期のエピソードや兄との関係も気恥ずかしくもあり嬉しくもあり。
子どもの頃のこと忘れるのってよく分かる〜!と思いながら読んでいた。
ただ、兄の方を褒めて!って言ったからと言ってその後ずっと褒めないのは変だと思うけど。まあ似たもの同士だから素直になれないのか?
ドラマよりも原作の方がオチがしっかりしていてよかった。
なぜあんな変な遺言状を残したのか、しっかりとした理由があって納得。まあそれでも大企業の御曹司なんだからもっと他の方法でうまくできなかったのか?と思わないわけでもないけどね。
登場人物の中では銀治が私は好きでした〜!
愛嬌があっていい!ムカつくけど憎めない!
でも放浪している暇があるなら愛する人をもっと探せー!って思ってしまうけど笑。
続編もあるらしいのでそのうち読もうかなと思います〜。