平安ガールフレンズを読みました〜!
茶箱(id:pooh70inu)さんが紹介されて気になっていたのですが、やっと読んでみました!
読んでみてめちゃおもしろかった〜!
清少納言と紫式部くらいしか知らなくて、藤原道綱母や菅原孝標女や和泉式部のことは名前くらいしか知らなかったのだよね。
授業とかでうっすら知ってたり一応名前だけは覚えた程度。
日記的な感じだったような〜?レベル。
なので今回色々知れてすごく楽しかった!
ただ、私も著者と一緒で彼女たちに名前がないのがすごく悲しい。
紫式部や清少納言も別に名前じゃないらしくて「そっか!」と目から鱗。言われてみたらそりゃそうだよね。
あんまり今まで気にしてなかったけど。
本当に女性の名前を全然残してくれないよな、と思う。
ひどすぎない??!とイライラしていた。
彼女たちが書いたものが残っているのは素晴らしいけれど、本名さえ分からないっていうのは当時の考え方や制度のせいじゃんね…。
名前知りたかったな〜〜〜。
母や女っていう言い方も本当にひどい。
〇〇ちゃんのママとか〇〇の娘とかさ。社会的には完全に男性の付属物だったんだな〜、と。
清少納言と紫式部の関係はなんとなく知っていたけれど、兄の道隆と弟の道長の争いだったのか〜と改めて理解できた。
兄弟間の争いでも情け容赦ないよね。にしても父親の兼家すごすぎる。
清少納言の方が世渡り上手だしあんまり悩みもなさそうだけど、紫式部の方が私は親近感があるかも笑。
でも憧れるのは清少納言みたいな。
つまり息子の道綱は道隆や道長とは異母兄弟。でも彼はあんまり出世しなかったっぽい。
お母さんに振り回されていたから??笑
兼家ってお金もあるし権力もあるしその上モテるのか〜、なんでも持ってるじゃんという感じ。
まあ権力あったらモテるのは今も昔もそうだろうけど。
いくら美人で時の権力者と結婚したとしても、一夫多妻制のせいで全然幸せそうではなかった藤原道綱母。
愛をとるか権力をとるか…。
なので藤原道綱母が文のやりとりをしていた本妻は道長や道隆たちの母親である時姫ということが分かる。
ちなみに時姫の娘の詮子は円融天皇と結婚して一条天皇を産んでいる。
つまり詮子は皇太后で時姫は天皇の祖母なんですね。一条天皇だけではなく三条天皇の祖母でもある。
一条天皇の妻が道隆の娘である定子、道長の娘である彰子で、それぞれに支えたのが清少納言と紫式部。
そして時姫の娘である超子の子どもが三条天皇の他に為尊親王、敦道親王でもある。そしてこの二人の兄弟たちと恋仲になったのが和泉式部。
和泉式部は自由で奔放であんまり周りのこと気にしていなさそうで、なんだか楽しそうでよかった。人生に悔いは残さないようなタイプ。
羨ましいけれど、かといって彼女のように生きれるかといえば生きれなさそう。
そもそも恋人の兄弟と恋仲になるってすごい。でもまあ今よりはそのあたりはそんなに倫理観的には問題ではなかったのか??
だって甥とか姪とか従兄弟とかで結婚するじゃんね?早くに夫が亡くなったら夫の兄弟と結婚したりとかさ。どうなんだろう。
みんな何かしら繋がっていない?!!とびっくりしてしまう。
あと菅原道真の子孫でもある。
私的には菅原孝標女が一番共感できたかな〜。物語が好きで徹夜して読んじゃって、でも読みまくってると罪悪感があるからちょっとは勉強しなきゃって焦ってしまうという。
源氏物語みたいなロマンスに憧れながらも年頃になってもロマンスは訪れず、経済的にも困ってもいないから女房になろうとしてもすぐに両親に呼び戻され、なんだかんだ結婚して。
33歳の時に39歳の橘俊通(としみち)と結婚していて、今でもありそうな結婚理由と年齢差!って感じ。
というかその年齢まで結婚しなくても別によかったのか〜と思うと意外に平安時代って自由??
そして夫とはロマンスは特にないけれど不満もなく、物詣を楽しんだりする菅原孝標女。源資通(すけみち)とちょっとしたロマンスも楽しんだりしていて、この平凡さが今でもありそうな感じがする。
まあでもわりと悠々自適な生活できるのいいな〜と思う。
みんな受領の子どもでお金にはそんなに困らないしそれなりに自由だし羨ましい立場。
まあ上の身分の人たちに憧れる気持ちは分かるけどもね〜!
ということで、彼女たちのことを知れてとてもおもしろかった〜!
実際に作品も読んでいきたい。
清少納言の枕草子は今でも暗唱できるのだけど、他の作品は全然。
源氏物語は荻原規子先生の訳で途中までは読んだのだけどね〜〜〜。
古典って苦手で今でも全然読めないけど人となりを知ると読んでみたくなるね!
関係がややこしすぎたのでそれぞれの関係を書いてみたよ!