文学系心理士の自己投資ブログ

文学系心理士の感想部屋

文学系心理士が好きなことを徒然なるままに書きまくるブログ。小説、NETFLIX、たまに心理学のことも♪

【夕木春央】十戒

方舟の感想はこちら!

oljikotoushi.hatenablog.com

あらすじ

芸大に受かるために浪人中の里恵は、父とともに父の兄、叔父が所有していた島に来ていた。少し前に叔父が亡くなり、小さな島だが趣のあるこの別荘を新しくリゾート施設にしようと不動産業者や観光開発会社と関係者とともにやってきたのだ。1日だけの下見で終わるはずだったのだが、殺人事件が起こりーーー!?

 

読んでみて

まだ読んだことない人はあまりネタバレを読まずに読む方が楽しいと思う!

今作は去年話題になった「方舟」の続編?のような作品なので、今回はどういう作品になるのか気になっていた。クローズドサークル自体はあまり好きではないのだけれど、どういう展開になるのか気になり過ぎたので読んでみました〜!

 

前作の展開を基に、恐らくここはこうでは?と考えているとわりと当たっていました!多分この人かこの人が犯人なのかな〜と考えたり、こういうふうにやったのでは?と考えながら読むのは楽しかった!

ただ、やっぱりおもしろいのは最後の推理のところなので、サクサクは読めるけど最後以外はあまり驚きは少なかったかな。

 

やっぱり現代でクローズドサークルってなかなか無理があるのと、個人的には日常の謎が好きなのでこういう壮大な感じのミステリーはあんまり好みではないなと再認識。

1日で読んでしまうくらいにおもしろかったけどね!!「そして誰もいなくなった」みたいな感じの作品なら、もうディストピアっぽい感じとかにした方が個人的には好みなんだよね。「そして誰もいなくなった」もアガサ作品大好きな人間のくせにあまり好きじゃないし。

 

今回も十戒を提示したけどそんなにうまくいかないよね〜〜〜と思ってしまう。そんなことする?!!っていうことをするのが極限状態の人間だし、一定数の集団がいたら揉め事は必然だし、もっと人間のドロドロした部分が出てくるよなあと思うので。「グレイス・イヤー」の時も少女たちだけでの暮らしは大変だったし。「二年間の休暇」とかも仲間割れをするし。そういう人間らしさ、人間臭さの作品が好きなのでやっぱり物足りなさがある。まあミステリーだからしょうがないのか?

 


以下ネタバレあり!!!

 

 

 

 

 

 

ミステリーで言うと「WHY?」が自分としては重要だと思う。今作の理由は分からなくもないけど普通はそこまでできる?と疑問を感じてしまう。ただ、実行した人が実行した人なのでこの人ならできるだろうなあとは思うけども。

でもそもそも前作はなんでそこまでできたのかあんまり分かってなくて。犯人の葛藤が書かれていなかったからあんまり分からなかったんだよね〜。やっぱり葛藤が知りたいんだよね。心理が専門だからかなあ。ヤバいやつってことならそれはそれでもいいんだけど、ヤバいやつになる過程とか知りたいし葛藤も少なからずあると思うので知りたいんだよね〜〜〜!!!私はミステリで驚きたいというよりは、その人にどういう事情があってどうしてそんなことをしたのかを知りたい、自分以外の考えや人生を知りたいから読んでいるのかな。アガサは動機は大体お金だし、それまでに疑わしい登場人物がどんな人なのかちょっとずつ分かっていく過程が好きなのかも。

 

以上!!
サクッと読めるし、次のページを早く捲りたくなる本でした〜!

また次も気になって読んでしまいそう!