読んだのは去年なのですが、やっと感想を書こうと思います〜。
あらすじ
ある時ムーミンみなし子ホームの前に紙袋が置かれていた。その紙袋の中身がムーミンパパだった!そしてある春の日、ムーミンパパはホームを抜け出して冒険に出るがー?!
読んでみて
なんとまあ可哀想なムーミンパパ!
紙袋の中に入れられてムーミンみなし子ホームの前に置かれるなんて!
ムーミンたち一家しか知らないからか、ムーミンって愛情深い種族かと思っていたけれど、実際は人(ムーミン)によるのかな?
そしてみなし子ホームから家出をするムーミンパパ。
マッシュかぼちゃの缶を一缶しか持ってこなかったらしくて、それでこれから大丈夫なの?!!と読んでいるこちらか心配になる。しかもすぐ食べちゃったし。
そのうち森に着いたムーミンパパは初めてみる風景にドキドキ。
近くにいるハリネズミ話しかけるけれどあまり相手にしてもらえない。
まあ急に色々言われたらハリネズミさんも困るよね…。
そうしてその後に出会ったのがフレドリクソン!!
そして親友に!
よかったね!同じ価値観の人と出会えて!!
甥っ子のロッドユール、そしてヨクサルにも出会う。
ロッドユールが可愛いんですよ、ほんと。
そして自分の物語の間にムーミン、スニフ、スナフキンたちの会話が挟まれるのだけれど、スナフキンの「ヨクサルは今どこにいるの?」という問いかけが悲しい。いつもは大人びたスナフキンもまだまだ子どもなのだなあと分かる。
ムーミンパパとムーミンママ以外はみんなどこかに行っちゃったらしい。子どもたちを置いていくなんて!って思ってしまうけど…。
悲しいな。
再びムーミンパパの物語へ。
モランから助けたのはなんとヘムレンさんだった!
自由なムーミンになったのに…。
みんなヘムレンさんの窮屈さが嫌になってしまって、
「おばさんを食べてしまってくれるものが来ないかな。」
とまで言われてしまうヘムレンさん…。
か、可哀想!
そして最後にはニブリングたちに連れて行かれてしまったヘムレンさん。
それを見守るムーミンパパたち。
ムーミンパパはなんだかんだ言い訳をして助けない。
助けないの?!!とびっくりしてしまった。自由すぎるぞムーミンパパたち。
こ、これはまさか?!!
「たいしたミムラだねえ」
といって、ヨクサルはすっかり感心しました。
王様の園遊会は茶目っ気があっておもしろかった。
そして夏至の夜にはチビのミイが生まれる。つまりスナフキンよりミイの方がお姉さんってこと?!み、見えない。
「そうすると、ちびのミイはぼくの親類になるのか」と、スナフキンは驚きの声をあげました。
知らなかったのか?!
スニフもママのこと知らなかったみたいだし…なぜ?!
ロッドユールはソースユールと結婚することになるけど、二人の絵が可愛い!!
ニブリングたちに食べられてしまったかと思っていたヘムレンさんがみんなに知育遊びをしてニブリングの女王様になっていると知って安心した。うまくいってよかった!
そして最後はムーミンママとの再会。
どうやって出会ったのか知らなかったんですが、びっくり仰天!
ムーミンがなんとなく海に行くとママが波に乗って表れたのでした〜!
絵が本当におもしろい!めちゃ笑ってしまった。
タイミング良すぎない??
ママは今までどうしてたの??
しかも助けられてすぐハンドバックのことを気にするの??と色々と謎すぎた。
そうして最後には両親たちと再会できた子どもたち。よかったね…!
でもチビのミイが大きくならないのはなぜなのか…?
ムーミンパパの憂鬱
いっそ、ニョロニョロに生まれればよかったかあ。わたしはこんなことさえ考えました。もしニョロニョロたちのようにさだめなく、たださまようばかり運命の星の下に生まれていたら、だれだってわたしになにかを期待することはなかったでしょうよ。わたしだって、どうせたどりつけない水平線に向かって、ただよっていればよかったのです。それなら、しゃべることもないし、一生懸命になにかをする必要もなかったでしょうね。
ムーミンパパの名言
この日いちばん意味があったのは、わたしに初めての友だちができたということです。これから本当の意味でわたしの人生がはじまるのです。
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