木曜殺人クラブを読んで、帯にマープルたちって書いてあったのでマープルを読んでみたくなって読みました〜!
火曜クラブは持ってなかったので買おうかな。でも今出ているのじゃなくて旧版が好きなんだよね…。
あらすじ
ミス・マープルの友達であるドリー・バントリー宅でブロンドの女性の死体が見つかる。バントリー大佐の書斎で見つかるが、誰もその女性のことを知らなかった。ドリーを助けるためにマープルは捜査に乗り出す。
亡くなっていた女性は、あるホテルのダンサーだった。そこには家族を亡くしたお金持ちのジェファーソン氏がおり、ダンサーであるルビーを可愛がっていたことが分かるがー!?
読んでみて
おもしろい!!純粋に。
そしてサクサク読める。
ミス・マープルの友達であるドリーのキャラクターがとてもよくて好きなのだよね。
マープルは我慢強いけれど、ドリーはとにかく行動する人。一方で、夫であるアーサー・バントリーは内にこもる人。ドリーとアーサーの夫婦はいい感じにお互いを補っているように思う。
若いダンサーであるルビーが殺される。最初は痴情のもつれだと思われるが、お金持ちのジェファーソン氏が彼女を養女にしようとしていたことが分かり、金銭による殺害の可能性が出てくる。
5万ポンド!
羨ましい!!
ミス・マープルが、お金持ちで賢い男性が、なぜか若い女性にお金を残そうとする現象を冷静に分析していておもしろかった。確かにいくらお金があって賢くて魅力的な人だったとしても、年齢を重ねればできないことも増えてくるわけで。そこで身内からも距離を置かれると、今までよかった分、自分を大事にしてくれる相手(表面上でも)がいたらそっちに行っちゃうのかもね。
若くて自分のことを大事に扱ってくれる相手なら誰でもいいし、若い女性の方もお金持ちであれば誰でもいいのだろうけども。
でも男性に限らず女性でも高齢になるとそういうことはあると思う。
ジェファーソン氏は妻も息子も娘も亡くしていて、息子と娘の配偶者たちと一緒に暮らしている。
だからドリーを養女にされると困るのはこの二人ということ。
ところが!
なんと第二の殺人も起きて、ややこしいことになる。
何か見てはいけないものを見てしまったことで殺されてしまったであろう女学生。ところがマープルは計画的な犯罪だと言うーーー。
ネタバレあり!!
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この作品は前にも読んだことがあるので、途中で「この人だ!」と思ったのですが、外れました(苦笑)。
いやーーー、でもそっちが犯人だった作品もあったはず!
基本的に金銭が原因となることが多いので、得をする人たちが犯人であることが多い。でもうまい具合にアリバイがあったり、秘密が隠されているのでなかなか分からない。
ザ・犯人っぽい人が犯人じゃないことが多いけど、ザ・犯人っぽい人が犯人じゃない雰囲気を出しながら結局犯人だった時もあるからもう分からないよね。
私はヒューゴー・マックリーンだと思ったのだけれど…。
確かずっと好きだった相手を得るために殺した的なのなかったっけ???
全部読まないと分からない〜。
まあ順番に読んでいくのでそのうち分かるでしょう。
大体男女ペアで犯人になっていることが多いよね。
ちょうどここ最近読んだアガサの作品がそうだったからだけど。
そして「書斎の死体」という題名にもなっている書斎に死体があった理由が面白かった。
見返してみると確かに驚いている!!
犯人側からすると予想外のことされるのが本当に困るだろうね。
書斎に死体があった理由は、明かされると結構あっけなかったな。
そして死体を交換していたのも「そうだたのか〜!」と。
青列車の秘密も似たような感じだったけど、実際にもう一人殺すって残虐すぎない??ひどすぎるよね。
アディについて「彼女は男がいっしょに寝たいと思う女じゃなくて、男が結婚したいと思うような女なんです」とマーク・ガスケルは言っているけど、あんまり分からないな〜。遊びじゃなくて結婚したい相手ってこと?現代の感覚だと都合のいい女っぽくてあんまり褒め言葉じゃないような気もするのだけど。
私にはミス・マープルみたいな観察眼はないから…。
そして最後のレイモンド・スターのオチが可愛かった笑。
他のミス・マープル作品も読んでいこうと思う〜。
アガサ・クリスティーは読みやすくてサクサク読めるので、新しい本の間に読んで楽しもうかな〜。