朝井リョウさんのエッセイを読みました〜〜〜!
感想は…
「痔瘻」
前半も面白かったけど、後半の痔瘻が全てをさらっていってしまったので。
この作品で「痔瘻(じろう)」が読めるようになった。何回も出てくるからね!
朝井さんはお尻の問題を最初はポジティブに捉えていて、「いやいやいやいやお尻の問題を甘くみちゃダメでしょー!!!危ないよ!!」と思っていたら案の定!
今まで痔瘻のこと知らなかったんですけど、お尻とは違う部分に穴があくというのを知ってめちゃ怖かった。痔瘻すごくやばい!そりゃ痛い!しかもまれにガン化する可能性もあるようなので早期に治療すべきらしい。
でも朝井さんは全体的にポジティブで、そのポジティブさすごいと思った。ほんとに。
尿道カテーテルもやっていて、なかなかに大変ですよね。でも無事元気になってよかった。
尿道カテーテルのところは、朝井さんが男性なので男性ってそういう感じなのか!と違う理由で興味深かったです。男性の感覚は分からないけれど、想像するだけで痛そうでした…!
痔瘻以外で心に残ったのは「作家による本気の余興」「対決!レンタル彼氏」ですね。
「作家による本気の余興」は、作家二人が全力で結婚式の余興をするという話です。熱量が半端ない。やばい。
そして大人になってもアホなことを全力で一緒にやってくれる相手がいるのすごい…。ちょっと憧れる。でも朝井さん自身がそういう人だからそういう人が集まるんでしょうね。
ちなみに本気の余興をした仲間は作家の柚木麻子さんで、ちょうど「BUTTER」を読み終えていたところだったので、「あんな真面目で暗めな話を書く人がこんな人だったの!??」と驚きました。
まあ暗い話を書くから暗い人ってわけではないのですが、ちょっと思ってたイメージと違ったというか、そもそも私が思っている「作家」というイメージと違ったというか、そもそも私が思っている「一般の大人」のイメージと違ったというか!
いやー、でも人生おもしろそうだと思う!!!
殻に閉じこもるのではなくてはっちゃけるのって大事だよね。
こういう人たちが身近にいたら楽しそう。たまに一緒にはっちゃけたい。でもたまにで笑!
あと柚木さんの「笑いすぎて椅子から落ちた人」と朝井さんの「落ちたスプーンを拾った人」の解釈の違いが面白かった。
真相はどっちだったのでしょうか。
でも柚木さんの考え方好きすぎる!
「対決!レンタル彼氏」は、誰かになりきりたい朝井さんが、友人女性と共にレンタル彼氏をレンタルし、朝井さんと友人は姉弟という設定、友人とレンタル彼氏は恋人同士という設定で騙し合うという話。
もうほんとに前提が面白すぎるんですけど、「よくやったな!」というのが一番の感想ですね。
考えないことはないじゃないですか。面白そうだな〜、どうなるのかな〜って。
でも実際に連絡して打ち合わせをする熱量がすごい!!
行動力すごい!!
そしてやり切るのすごい!!
でもレンタル彼氏側からしたら迷惑!
こういう人ばっかり来たらそれはそれで迷惑ですよね笑。
他にも大好きな芸能人にオクラの模型をあげるとか、全体的におもしろかったです。
一人で突っ走っているとすごくいいことだと思っても、ちょっと冷静に客観視すると「あれ?」ってなることあるよね。
でもオクラの模型をもらったら、その人のこと忘れなさそうだからある意味いいのかもしれない。
そんな感じで、「痔瘻」は大変!
病院に行こう!ドーナツ型クッションは正義!
で、実はこれ2作目だったらしくて1作目の「時をかけるゆとり」を読んでないんですよね。美容院で職業を偽り続けた話があるらしくて、それ読みたい。
私もちょっとやってみたいな、と思ったことがあるんですよ。だって心理士ってマイナーすぎてなんか嫌じゃないですか。でも変に嘘つくのも嫌だな、と思ってやったことないので、実際にやった人がどうなったか知りたい。
ということで、朝井リョウさんを初めて読みました〜☆
小説は読んだことないんかい!というね。
学園モノが有名じゃないですか。私学園ものあんまり読まないから。
今回エッセイを読んで読みたくなったかな。最近よく聞く「正欲」が気になっている。
でも!
流行りの本とあんまり相性が良くないのでね〜〜〜どうかな〜〜〜どうかな〜〜〜。
なので!まずは「時をかけるゆとり」を読もうと思います。