ポアロ初登場長編作品。
あらすじ
旧友のカヴァンディッシュから誘われ、スタイルズ荘を訪れたヘイスティングズ。莫大な資産を持つカヴァンディッシュの母エミリイは年の離れた夫と結婚していた。若い夫は遺産目当てだと誰もが思う中エミリイが殺されているのが発見された!当然夫が怪しまれたがー?!
読んでみて
カーテンと同じ舞台であるスタイルズ荘。
今作から長い年月が経ってカーテンに繋がるわけですね。
久しぶりに読んでみたけれど面白かった〜!!
ポアロが好きなのだけど、ヘイスティングズと一緒に出てる作品が特に好き。
まあ別にヘイスティングズが何かするわけではないのですが笑。
たまにポアロにヒントを与えたりはするよ!笑
今回読んで驚いたのはヘイスティングズが30歳だったということ!
若い!!
高校生の時に初めて読んだのだけれど、もっとおじさんだと思っていた(苦笑)。
まあ作品によっては年齢が違ったりもするからね。
でも高校生からしたら大人はみんなおじさんおばさんだったのだよね〜。
今は30歳がどれだけ若いか分かる...。
まだ若いヘイスティングズは前戦から帰ってきたばかりで仕事なし、家なし、恋人なし。
だからこそ素敵な女性に会うとときめいたり、結婚を申し込んだりする笑。
いやいやそれでOKする人いないでしょ〜。
相変わらず鈍感だなあ。
しかも定期的にポアロのこと馬鹿にしだすので、「おいおいヘイスティングズ…」と思ってしまうのだけど、最後にはポアロのこと見直すのが分かっているので大目にみてあげましょう。
それに大体は心の中で思ってるわけだからね。
にしても殺人が起こった館に住み続けられるヘイスティングズはすごいと思った。
私なら早々に帰っていると思う。
さらに言うなら偶然ばったり会った昔の知り合いの家にお邪魔できるなんてコミュニケーション能力高いな…と思ったり。
人様の家じゃそんなに寛げなくない??
ホテルぐらいの豪邸ではあるけれど。
まあ誰とも話さず関わらなかったら物語が始まらないからね。
年上でさらに名探偵のポアロと対等に話せるのもすごいと思う。
読んだのが大分前だったので犯人をすっかり忘れてしまっていて、初見と同じように考えながら読んでいた。
ただアガサ・クリスティ作品をずっと読んでいるとパターンが決まっていることが多いので、そういう意味で予想しようと思えば予想することができる。
殺人事件という悲しい出来事が起こるのだけれど、なんだかんだ最後はハッピーエンドになることが多いからね。
遺言状のミスリードや召使いにもらした言葉が大きなヒントになっていたのがおもしろかった。
にしても自分の父親の遺産だったのに義理の母にいってしまい、そしてその夫にいくのは嫌だなあ。
最後にメリイ・カヴェンディッシュの素直になれなさが共感できて好きでした。
次は「青列車の秘密」へ!
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