価格:550円 |
あらすじ
正明はある時、会社の先輩である紀藤先輩に誘われ、紀藤先輩とその彼女、そしてその女友達である春香の4人でスキーに行くことになる。正明にとって初めての彼女である春香との関係は順調に思えたがー?!
読んでみて
イニシエーションラブが好きだったのでこっちも読んでみました!
でもイニシエーションラブの方がまとまってるしリアルさがある気がするなー。
春香の悪女?っぷりがあんまりリアリティがなくって。わざわざこんな面倒なことする?と思ってしまった笑。イニシエーションラブはまだ分かるんだけども。
あんまり春香の気持ちは語られず、男からみて何考えているか分からない魔性の女的な立ち位置になってるので男性が考える悪女っぽいな〜と思っていて。
でも作者の人は女性だと思ってたからしっくりこなかったんだよね。男性が主人公だしこんなもんなのか、って納得していたら!作者さん男性でびっくりした笑。まあ男性視点で描いてるしそりゃそうかって感じですが。
春香がどういう意図でどういう気持ちがあったかも描いて欲しかったなー。魔性の女として終わりにするんじゃなくてもうちょっと春香メインでもあったら嬉しかった!
正明目線でみると春香は意味分からないしひどい!ってなりますが、春香目線でみると他人だと分かっていながら浮気する時点で正明はクズ認定されてもしょうがないって思ってしまう。
春香的には試し行動だったのかなー?と思うのだけどそれに引っかかってしまったのが正明。試し行動自体は信頼関係に響くのでやる方も問題だと思うけど、それに引っかかってしまったらもうそっちが悪くみえちゃうよね(苦笑)。
自分を見分けてくれた男と見分けもつかない上に浮気した男だったら見分けてくれた男の方がいいよね。
ただ美人で学歴も高いんだから正明と紀藤先輩のどっちかって考えはあんまりないと思う笑。もっとずっと素敵な人に出会ってるだろうし、キープまではいかなくても友人関係を保ってるだろうと現実的に考えてしまう〜。
だってめちゃ美人って設定じゃん??それほど2人が素晴らしい男性だったのか?小説からはそんな感じがあんまりしなかったんだよね〜、
あと紀藤先輩も弱みを握って迫ったなら最低だと思ってしまった。そんな人と結婚するか?とも思うし。その時点で春香も歓迎してたなら正明との関係も序盤から嘘だったってことになってしまうし。正明のことが完全に遊びってことならわりとすっきりするんだけども。
お互い大事とか言うわけじゃなくってみんなそれぞれ自分の利益を求めてしか行動してない。春香も正明も自己肯定感低いな〜と思う。
正明は内面が大事的な感じを出しながらも結局見た目でしか選んでないし、春香がいることで自分の価値も高まったみたいな考え方しかできない。だから春香に振られたら生きていたくなくなったんだろうけど。
春香も自分を大事にしてないし。そう思うと紀藤先輩が一番自分を持っててそれに沿って動いてるような気がする。紀藤先輩が一番ハッピーで終わる話だな〜。