文学系心理士の自己投資ブログ

文学系心理士の感想部屋

文学系心理士が好きなことを徒然なるままに書きまくるブログ。小説、NETFLIX、たまに心理学のことも♪

【本】働く君に伝えたいお金の教養

著者の出口治明さんは有名な方みたいです。私はあんまりお金についての本とか経済系の本とか全然読まないので知らなかった。

定年近くになって会社を興したり、それが成功して今もなお働いていたり、年齢的には高齢者に入るのにすごく新しい価値観を持っていたり…。とにかくすごい!

自分が年取っても彼のようにはできない気がする。まず新しい人に会いたくなくなりそうだから…(苦笑)。

読んでみて

前にお金の大学を読んでいたので、被っているところは多かったかな。

でもお金の大学はただ分かりやすく情報を提示しているとしたら、こっちは対談形式をとっているので、自分と同世代の人が素朴な疑問をぶつけていてそれに出口さんが答えていて分かりやすかった!お金の大学が教科書的なものだとしたら、こっちはその後の質疑応答っていう感じでした。

バブルがおかしい?

NISAのあたりは情報としては知っていたので、どっちかというと今と昔の違いとか、年金についてとか、専業主婦とか多くのものは戦後に作られたものとか、そういうのをデータを出して提示してくれていて面白かった。

 

不景気不景気っていけれど、今までがおかしかったっていうのは確かにそうかもって思えた。ただ諸外国をみていると、他の国はこの20年でちゃんと賃金が上がっているのでたいして変わらない日本って問題だと思うけどね。

 

だってNISAだって20年後とかに経済がよくなっているから買うわけで。変わらなかったら増えないじゃんね。

 

だから日本よりも海外のを買ったほうがいいってことなんだけども。バブルとかはおかしかったにせよ、ちょっとずつでも給与が上がらないのはヤバいと思う。けど、日本は少子化がどんどん進んでいっているから衰退していく一方なんだろうか。担い手がいないわけだからね…。消費する人も少なくなるわけで…。うーむ。

年金の心配

あとは年金の心配も基本的にはしなくてもいいってことはわかった。日本がなくなることは滅多にないだろうし、そうなったら年金どころではないから。

でも額がどんどん減らされたり、年収の制限を設けられたりすることはあるのではないかなーと思う。出口さん的には年金の受給開始年齢が上がったのは健康寿命が延びたから当然のことっていう感じではあったけども。

 

でもやっぱり高齢になって働き続けるのは難しいような気がする。出口さんみたいにみんなパワフルではないし。再雇用でも大幅に給料は減ってしまうし、街中を見ればスーパーの警備員とか清掃員とかに高齢者にあたる人が従事していることが多い。つまり、高齢になればなるほど一握りの人を除いでは無資格でできるような賃金の低い給料の仕事につかざるを得ない。

 

だからってずっと会社に居座られたら若者も困るよね。でも年功序列社会じゃなくなれば別に困らないのか…。

 

働きたい人は働けばいいと思うけども、そうじゃない場合は健康寿命が延びていたとしても体力的にハードな仕事につくのは難しいからこれ以上年金の受給年齢を上げるべきじゃないと思いました。ちなみに心理士は常勤では定年はありますが(会社と一緒なので)、基本的に働き方は多様なので何歳まででも働けると思う。

経済は効率的

福祉側の人間なので、ぶっちゃけ経済的・効率的な考え方はあんまり合わない!!だから経済の本をあんまり手に取らないんだよね。

 

国民皆保険制度があるのは素晴らしいけれど、だからといってそれだけでいいわけでもない。日本は教育とかにもあんまり投資しないから、そりゃ少子化になると思う。

 

福祉も教育も本人たちが当事者にならない限り困らないし、困った時に何か行動しても自分に恩恵が出るまでには長い時間がかかるから、みんな「大変だったけどこんなもの」みたいな感じで終わっちゃってあんまり変わらないんだろうな。

 

今みたいな状況だとセーフティネットがどれだけ大事か分かる。少し前までは生保の受給者叩きとかあったけど、いつ自分も必要になるのか分からないのに。叩くメリットなんて一ミリもなかったと思う。

 

福祉を軽んじる人は自分が必要になるっていう想像ができない。著名人なら実際にその通りになるかもしれないけれど、そういうひとに乗っかっている一般人は自分の首を絞めていると思う。...まあ愚痴はここら辺にしときます。

頑張って積み立てる!

使う編が面白くって、財布と投資と引き出せる預金の三つで考えるといいらしい。

 

投資は必要のないお金ってこと。ぶっちゃけ今の私には必要のないお金ってないけど、頑張って捻出してます。

今まで人生に対して刹那的な考え方してたので、NISAの考え方って合わなかったんだよね。だって20年後って!

でもまあ将来に希望を持つ意味でもやっておいて損はないかなと思いましてやっています。

 

長生きしたい割にはそれを自分では信じてなくって。何回か死にかけたことがあるから人生って儚いものだなって思っている部分があるんだと思う。だから20年後、或いはそれ以上先の自分のために積極的に投資できるってすごいと思う。

 

老後のことを心配できる人も未来を信じているわけですごいと思う。未来に投資するのってある意味願掛けみたいなものなのかもしれない。

まあそういう考えだから経済や日常にすぐ使えるような本よりも物語とかノンフィションとか、とにかく誰かのストーリーが入ったものの方が好きなんだろうな〜。ずっと夢をみていたのかも。