【アガサ】クリスマス・プディングの冒険「負け犬」
クリスマス・プディングの冒険の中の「負け犬」!今作はディナーで言うところの選り抜きの添え物料理の一つらしいです!
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あらすじ
ポアロは殺人事件の依頼を受ける。明らかにルーベン卿を甥が殺したことが明白だったが、アストウェル夫人は夫を殺したのは秘書だと確信していたー。ポアロは捜査を行うがー?!ポアロ5作品、マープル1作品の豪華な短編集。
ネタバレあり!!
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読んでみて
なんだかんだこの作品が一番好きかもしれない。「負け犬」という題名のままとれば犯人が分かってしまう可能性が高い作品。それにアガサの作品って結構女性の直感を大事にすることが多いので、多分これはそのままなんだろうな〜と思っていたら本当に当たりました笑。読みまくっていると傾向が分かるよね。
出てくる人ほぼみんなが容疑者なのが面白くてよかった。でもちょっとずつアリバイが出てきて、最後はー。催眠術も出てくるのだけど、フロイト辺りのこと言っているんだろうな〜となんとなく。催眠術って面白いよね。ただあんまり安易にやるのはよくないし、ちゃんと専門家にやってもらうべきことだと思う。それに信頼できる相手じゃないとなかなか難しいと思うし。この当時の方が催眠に対して割とポジティブに捉えているような気がする。どうなんだろうね。「またの名をグレイス」でも催眠が出てきたし。結構なんでもありに使われやすいような気がする。
勘だと言っていたアストウェル夫人が無意識的にはちゃんと裏付けがあったのは面白かった。人って大体そうだよね。初めてあったら気に食わなかったりしても、誰かと仕草が似ていいたり、多分嫌な気配を察知しているんだろうね。マープルみたいに。
でもトレファシスもブラック企業に洗脳されている人みたいで可哀想ではある。そうやって爆発する前に出ていくべきだった。我慢できていたとしてもいつかはそのツケを払わなければいけない時がくる。精神的にだったり体調的にだったり人それぞれだけど。怖い怖い。ちゃんとアンガーマネジメントをしましょう。