【田中芳樹】戦旗不倒
アルスラーン戦記15巻目!とうとう15巻!今回はなんとあの人が舞台から消えてしまう?!!
あらすじ
ミスルから逃げ出したヒルメスはマルヤムへ行く船に乗り、ギスカールと再会する。アルスラーンたちは蛇王と本格的に戦うことになっていく。一方、フィトナはテュニプを唆し、パルスを征服するように進める。パルスはミスルと戦うことになるが、そこに思わぬ人物が現れー?!
完全にネタバレです
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読んでみて
いろんなことが起こった巻でした。とうとうナルサスとアルフリードが結ばれた!と思いきや!!アルフリードが死にそうなフラグはばんばん立っていたのですが、まさかナルサスまでとは〜〜!なんというか作者は登場人物殺すの楽しんでるな?!と感じる。アルスラーンは最初はダリューンしかいなくって、味方が0の中、なんとかここまでやってきた。王位についてからは最強な仲間ばっかりだったからつまらなく感じるくらい。ナルサスがいてダリューンがいたら完璧じゃんって。だからこそナルサスがここで死ぬことで、今後どうなるんだ?!と気になるし、ナルサスがいなくてもやっていけるならそれ程アルスラーンが成長したってことにもなるし。あー、でも悲しかったなあ。ファランギースが庇ってナルサスは助かるのかと思ったけども。
アルフリードの最後がカッコ良すぎて惚れたよね。
「ゾット族の女が、夫の遺体を捨てて逃げるとでも思うのか!」
幼馴染を失ったダリューンも可哀想だし、エラムもアルスラーンも辛いよね。最初の頃からいた人物が亡くなるのって悲しいなあ。もうちょっと幸せを噛み締めてから亡くなって欲しかった。
にしてもヒルメスは徹底的に悪役になるんだね〜。最後はイノケンティス七世ばりに一大事を起こして死にそうですね。ナルサスはヒルメスのことを誰かを恨まないと生きていけない人間だと言っていたけど、その通りで。なんか壊れた電車のようだなあ、と。最初は生き残るために死に物狂いで走っていたのに、いつしか速度を緩めることもできず暴走列車として変わり果ててしまった、みたいなね。ナルサスを殺した後に、
だが、あの男が消えた後の世界は、なぜか色彩をうしなって、灰色になってしまった気がする……否、気の迷いにすぎない。
いや〜もうちょっと考えようよ、と思ってしまうんだけども、考え始めたらもう動けなくなりそうだから考えれないんだよね。自分の目標のためにここまで突っ走れるのもある意味才能だね。
にしてもパルスの周りの国が馬鹿みたいにパルスを襲うことしか考えていないのってなんなのかね。もうちょっと考えたらいいのにね。
ラジェンドラとサリーマの関係は微笑ましく読めてた。賢い女性なんでしょうね。でもラジェンドラにはお似合いかもね。
次巻はとうとう最終巻!どんな感じで纏まるのか楽しみ!アルスラーンがどんな大人になっていくのかもみたいけどもそこまでは描かないよね。残念。