【田中芳樹】妖雲群行
わりと久しぶりなアルスラーン戦記10巻目。特にどこの出版社とか決めていないからなのか、絵だけだと誰か判別できなかったりする笑。
9巻の感想はこちら↓
あらすじ
アルスラーンは魔の山デマヴァントの封鎖を命じるが、そこで危機に瀕してしまう。一方、修道院で女たちがいなくなる事件が起こり、ファランギースとアルフリードは現地に向かう。そこはザラーヴァントの父が治める地域でー?!
読んでみて
全体的にあんまり文量が多くないのとこれからの伏線が多くって物足りない感じがした。でもこれからの伏線が多いので、今後どうなっていくかは楽しみ。レイラという新しいキャラクターも出てきて、レイラはかなり魅力的。というか、修道院で起こる事件自体はなかなかにホラー。こんなこと起こったら怖すぎるよね〜。アルフリードは女神官見習いを命じられて大変。ファランギースとアルフリードのコンビはなんだかんだ好き。
領主の兄弟間の争いは醜く、実際はどうか分からないけれど、兄弟間でこんなふうに争うしかないって悲しいよね。甥も境遇としては可哀想ではあるのだけれど、ザラーヴァントと比べるとダメダメすぎてね。
そしてヒルメスはミルスに着くが既にザンテはいないから悲しい気持ちになる。ザンテとヒルメスはアルスラーンたちの敵ではあったのだけども、でも二人の関係を知っているとなんだか悲しいよね。もう一回会えたらよかったのにね。
全部がいい感じのところで終わったので、次の巻を見るのが楽しみ。