とうとう第3部!王の帰還!題名からしてかっこいい〜!王といえばアラゴルン!私は馳夫さんって呼ぶ名前の方が好きだなあ〜。映画のイメージだと若くてかっこいいイメージが強かったような気がしてたけど本では壮年期らしいし、冗談言ったりちょっとホビットっぽい?!ところもあって本のイメージの方が好きだなあ。
あらすじ
裏切り者のサルマンの野望を打ち砕いたアラゴルンたち。ピピンはガンダルフとともにゴンドールに着き、アラゴルン、レゴラス、ギムリは「死者の道」へ、メリーはセオデン王に付き添うことになる。バラバラになった仲間たちだが、ミナス・ティリスが襲われ、指輪戦争が始まりーーー?!
読んでみて
4巻目を引きずりつつ
4巻目の二つの塔・下では、サムが!!!フロドが!!!となって終わったので、どっちかと言うとその続きが読みたかったー。交互に話が挟まれるのでちょっと混乱したりもするし、一気に読みたいとも思う。けども交互に進んでいくからこそより臨場感は感じられるけどね!でもフロド〜サム〜!!!気になるよう。
メリーとピピン
メリーとピピンはとうとう離れ離れになってしまって、メリーはピピンの明るい性格が懐かしく思うんだよね。でも読んでるとどっちがどっちだったのか曖昧になる時がある…ごめんよ笑。でもピピンはまだ成人してないっていうのが載っていてまだ成人してないのにこんなに頑張っているのかと思うとびっくり。メリーは何歳なんだろう。どこかに載ってたかな?
全く違う状況にいるのに二人ともゴンドールとローハンとそれぞれの王に誓いを立てていて状況は違うのに面白いなあと感じた。二人とも裏表がないからこそ王たちも受けいれるんだろうね。
ガンダルフが言った言葉がそれを表している。
「一体何でお前さんがあんな誓いを立てようと考えついたのか、そういう気持ちになったのか、わしにはわからんが。しかし、よくやったな。わしは止めだてはしなかったぞ。気高い心から出た行為というものは冷ややかな助言によって押しとどめられるべきものではないからなあ。お前さんのしたことは(いうなれば)かれの機嫌を取ったことにもなるが、それだけではない、かれを感動させたのよ。」
相手を見透かすようで、ガンダルフよりも魔法使いのようにも見えるデネソール公が微笑むっていうのがね。そしてピピンが王の近くにいたことでガンダルフが来てファラミアを救うことができた。偶然が重なって歴史が変わっていく。
特にメリーもそう!メリーはセオデンから着いてくるなと言われたのに命令を無視して着いてきて、だからこそエオウィンの加勢ができて、敵の要を倒すことができた。みんなホビットが小さいからちょっと馬鹿にするけどホビットたちが一番良い働きしてない?!!ここぞという時にね。勇気を持てた時のホビットたちはどんな騎士たちよりも勇敢になれるんだなあ。
ピピンがファラミアを始めて見たときの部分がすごく印象に残っていて、ピピンにとってはボロミアがとても大事だったんだな、としみじみ。
かれがその兄のボロミアにいかによく似通っているかに気づきましたーーピピンは最初からボロミアのことが好きで、かの偉丈夫の威あって親切な態度に敬服していたのです。
エオウィン姫の戦い
エオウィン姫が指輪物語の中でもすごく好き。あんまり女性が出てこない中で貴重な女性っていうのもあるけれど、死ぬ気で、というか死んでもいいと思って戦場まで着いていって、誰もが逃げ出す恐怖の中でに立ち向かえるって強さがかっこいい!アラゴルンを死者の道に行かせないようにする時から必死で、ただ奥に控えているだけじゃなくて自分で何かをしたくてそれを実行に移せるのがすごい。でも実はものすごく苦しんでいたのが分かってそれゆえの行動ではあったのだけど。エオメルとエオウィンは美男美女の兄妹なイメージ。
ここのセリフがかっこいい。
「しかしわたしは生き身の人間の男ではない!お前が向かい合っているのは女だ。わたしはエオウィン、エオムンドの娘だ。お前こそわたしの主君にして血縁である者とわたしの間に立って邪魔をしている。ーー不死でないというのなら、立ち去れ! もしお前がわが殿に手をふれれば、生き身であれ、幽暗にただよう者であれ、わたしはお前にこの大太刀をくらわすぞ。」
セオデン王はすぐそばにエオウィンがいることを知らずに亡くなってしまったけれどそれで良かったのかもしれない。倒れている姫を見たら安らかに死ぬことさえできなかっただろうしね。
ホビットと旅の仲間
ホビットたちは所々でホビットらしくご飯のことを気にしたり、パイプを欲しがったりして読んでいるこちらは自然と笑顔になってしまうことが多い。時折ガンダルフに嫌味を言われるのもおもしろい。ある場面で「きっとホビットの国は平和なんでしょうね」と言われる部分があり、確かにホビット庄はとても平和だしみんな日々の暮らしを大事にしている。
すごくすごーくホビット庄に行って見たくて、ホビットたちは冒険には縁はないし、美味しい朝食や庭やそういったことを大事にしていて冒険に出ようなってホビットはそうそういない(ビルボは別)。そういう生活をしてみたいなあ〜。ニュージーランドにホビットの家があるらしいので行ってみたいなあ。日本って時間に追われている感覚が強いからホビット庄みたいなところで暮らしてみたい。指輪物語の中だと特に避け谷とホビット庄に行ってみたい。人間たちにとってはホビットって北の方の伝説で、その点は私たちとも一緒なのに伝説のホビットと実際に会えるなんて羨ましいよね。
そしてアラゴルン!ピピンやメリーに冗談を言ったりするアラゴルン!この作品でアラゴルンがすごく好きになってしまった!ピピンも馳夫さんみたいな不思議な人はいないって言っていて、確かに掴みどころのないような人だよね。馳夫さんのホビットたちへの愛が好きだなあ。
そしてレゴラスとギムリ!ギムリはピピンやメリーが無事なのを知って、
「二人とも生きていることがわかってうれしいね。われわれとしちゃ、あの二人のお陰でローハンの横断をさせられて、ずいぶん苦労したからね。この苦労を水の泡にしたくはないもの。」
と言うの。なんだかなあって笑ってしまう。ゴンドールに着いた二人は、ゴンドールの都があんまり良くないところを指摘してアラゴルンが王になったらここを直すように伝えようって言っていてこの二人は二人であんまり切羽詰まらないところが面白い。レゴラスとギムリのペアは途中までは犬猿だったのにこうも仲良くなるなんてね!
終わりに
もうすぐ旅は終わる。全部読み終わるのが楽しみ。でも少し寂しくもある。また王の帰還・下を読んだら感想を書こうっと!