あらすじ
裂け谷にたどり着いたフロドたち一行は、エルフの王・エルロンドの館での会議で指輪を消滅させる旅に出ることが決まる。フロド、サム、ピピン、メリー、馳夫すなわちアラゴルンに加えて、人間のボロミア、エルフのレゴラス、ドワーフのギムリ、そして灰色のガンダルフが旅の仲間となる。危険で未知なる旅が始まるが...?!
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旅の仲間
裂け谷に行くまでも長かった!けどもこれからがやっと本当の旅なんだよね。馳夫(アラゴルン)に加えてレゴラスやギムリなど頼りになる面々が加わって頼もしい限り。
ビルボとの別れ
ビルボと最後の別れをするのがとても悲しかった。まずフロドとビルボが再会するところがとても感動したし、ビルボがフロドに鎖帷子や剣をあげるところもなんとも言えなかった。絶望しかない中、ビルボのあの口調は笑ってしまうんだけども同時に悲しくもあった。ここで本当にこの旅はビルボからフロドに移ったのだなあとしみじみと感じた。
モリアの坑道とロスロリアン
「モリアの坑道」は最初はそんなに怖いところではなかったけれど最後は結局敵が現れて、もっとも頼りになる仲間が脱落してしまう。代償はあまりに大きすぎた、というべきか...。
エルフの国・ロスロリアンについては私もみんなと一緒に行けたらなとすごく思った部分だった。時間が違って、感覚が違って、とても素晴らしい風景があり、そして悪が入り込まない場所。永遠にいれたら素晴らしいだろうし、天国ってこんなイメージなのかと思ったり。この世界ってエルフに生まれたらすごく良いのでは?と思ってしまう。種別によって全然人生が変わるよね。
2人の友情
レゴラスとギムリの関係もその頃から変わって、お互いの種族の代表という関わり方から種族は関係ない個人的な関わりに変わっていっていてすごく微笑ましい。レゴラスもギムリもわりとあけすけに物を言うけどお互いを思い合っているのが分かるんだよね。
以下けっこうネタバレあり。
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この巻ではガンダルフが抜けてしまい、そしてもう1人も抜けてしまう。可愛そうなボロミア!この世界では人間は悪どくて信用できないもの、っていう考え方が一般的だけどそこを否定できないんだよなぁ。ホビットも人間っぽく感じるけど争いは好まないし野心もそんなにないし、人間とは違う種族なんだと感じる。だから人間であり、戦に勝たなければいけないボロミアが、指輪を有効活用しようと考えるのは人間の感覚から言ったらわりと普通なんだよね。でも今までの指輪の歴史を鑑みたら、自分だけ大丈夫、上手くやれるって思うのは人間の傲慢だし、そういうふうに思うのって人間らしいとしか言いようがない。
可愛そうなボロミア!死ななかったらよかったのに!逃げればよかったのに!と思ってしまうけれど、それができるような裏切り者ではないものね。ボロミアの死は悲しいけれど仕方ないとも言える。でもやっぱり可愛そうなボロミア!
フロドとサム
そして一行は離散してしまうけれど、フロドとサムのやり取りがなんとも言えず愛おしい。旅に出るときの最初の場面でもフロドにサム、メリー、ピピンがついてくると言ったのもすごく感動的な場面だったんだけど、今回の方がボロボロと泣いてしまった。サムは一番賢いんだよなぁ。そして粘り強い!そんなサムにフロドが笑顔になってしまうのも分かる気がする。サムみたいな親友がいたらいいなあ、なんて。