文学系心理士の自己投資ブログ

文学系心理士の感想部屋

文学系心理士が好きなことを徒然なるままに書きまくるブログ。小説、NETFLIX、たまに心理学のことも♪

【本】10月に読みたい本

【本】10月に読みたい本

指輪物語 王の帰還

指輪物語 追補編

指輪物語制覇!追補編はメモを取ってまとめながら読みたい。指輪物語のその後やそれぞれの関係性がわかってなかなかにおもしろい!

 

素晴らしい新世界

ディストピア小説1984年と並ぶ作品だけれど毛色が全然違った!こっちのが全然読みやすいね。ディストピア小説も制覇していきたい。

 

マスカレード・ホテル

映画の方は映画館で観たよ。テンポ良くて面白かったけどストーリー的にはあんまり。というか犯人の動機が微妙すぎた。やっぱアガサに慣れてると無駄な動機とか必要なく感じてしまう。洋画とかもトリックが大事で動機は対して重要じゃないし。本の方がおもしろいといいな。

十二国記

十二国記の続き。ひとまずこの作品だけ買ったので読もうと思う。

 

赤毛のアン

読もう読もう詐欺。早く読む。

 

悪徳の輪舞曲

さよならドビュッシーはあんまり響かなかったけどそれなりにおもしろかったのでこれもおもしろいといいな。

 

屍人荘の殺人

なんか人気だからもうそろそろ読んでみる。でもちょっとネタバレを知ってるのでちゃんと楽しめるかどうか...。

【本】9月に読んだ本

【本】9月に読んだ本

9月に読んだ本のまとめ。元々読もうと思っていたのはこちら↓相変わらず予定通りにいかないけどもしょうがない。

oljikotoushi.hatenablog.com

 

 

 

秘密の花園

バーネットも制覇しようと思っていて読んだ作品。思っていた以上によかった。これは名作。感想はこちら↓

oljikotoushi.hatenablog.com

 

 

私は私のままで生きることにした

小説ではないけれど楽に自分らしく生きるためのヒントが色々書いてあったよかった。辛いことが起こったときに読み返してみたい。感想はこちら↓

oljikotoushi.hatenablog.com

旌旗流転

久々にアルスラーン戦記。また忘れないうちに続きを読もうと思います。感想はこちら↓

oljikotoushi.hatenablog.com

自閉症だったわたしへ

ずっと読みたかった作品。読めて本当によかった!当事者の人が書いた作品だから自閉症について理解を深めれたと思う。続編もたくさんあるので引き続き読んでいきたい。感想はこちら↓

oljikotoushi.hatenablog.com

指輪物語 二つの塔下・下

指輪物語も久々に続きを読んだよ。もうずっと引き込まれてしまう!JRRトールキンも制覇していきたい。感想はこちら↓

oljikotoushi.hatenablog.com

 

【心理】心理を学ぶと心が読めるのか?

【心理】心理を学ぶと心が読めるのか?

ブログ名もちょっと変えたのもあって心理学系の記事もちょくちょく書いていこうと思います。完全に一個人の意見なのでご了承ください。

今回は心理学を学んでいる人にとっては避けては通れないあの質問を?!

 

心が読める?!

心理学を学び始めてからよく言われることが


「心が読めるんでしょ?!」


心理学が専門分野だと伝えると大体言われます。判で押したようにみんなに言われるので「そういう返しをすることになっているのか?!」とこちらが思ってしまうくらい。ただ、こういうこと言うのは初対面の人とかそんな親密じゃない場合に言われることが多いです。


一方、知り合いにも

見透かされてそう!

みたいなことを言われたことがあるのだけど、こちらとしてはそういう風に思われていたなんて本当に驚きすぎて!

心理学を専攻する前からの友人同じ専攻の人には言われないので、やっぱり「心理学を学んでいる」っていう目で見られるからそう思われるのだろうか…?

 

そもそも心が読めるとは?

多分多くのは人はメンタリスト的な印象で言っているのだと思うのだけど、心理学は別に人の心を読む学問ではないんだよね。というかむしろ学べば学ぶ程人の心って深いなあって感じることの方が多い。「Aということが起こったらBと思う」なんて明確にパターンが決まっているわけではないのでね。


それに「心が読める」ということは「私の心が読まれたみたい!」と相手が思う必要がある。でも心理学は意識だけじゃなくて無意識も扱うので、例えそれが合っていたとしても「当たった!」と思わないこともあると思う。

心理学以外の領域で人の考えや感情に合わせて行う職業、例えば接客業とか営業とか占いなどは無意識ではなく意識や前意識を扱っている点が心理士と違うのかな、と思う。人から喜ばれたり驚かれたり感謝されたりするのって意識や前意識の領域であって無意識の部分をいきなり当てられたらびっくりするしあんまり良い感情は持たないと思う。

 

じゃあ心理士はどうするのか?

心理士は別に相手が思っていることを当てるのが仕事ではない。相手の話をしっかり聞いて、分からないことは確認しながら相手のことを理解していく。もちろん何も考えていないわけではなくて、色々考えてはいる。でもお互いに交流し合うものであって一方的に当てるものではない


例えば「AさんがBさんを好きじゃない」場合、「これだ!」という理由は分からない。けれども、色々な仮説を立てることはできる。多分一般の人よりもその部分が長けているのではないかなあと思う。一人で考えると気づかないことでも一緒に考えることで気づくことができる。もちろん仮説の中にはしっくりくるものもあれば全然違うと言われるものもあると思う。でもそれでいい。人間の心は複雑だからこそ、「これだ!」という答えがないからこそ、考えていくことができる。考えることが大事なんだと思っています。

 

結論

心理学を学んでも人の心は読めません。でも相手のことを理解しようと努めて色々考えたりはするので、そういうところが一般の人よりは長けている可能性はあります。でもエスパーみたいに心を読んだり、目線がこっち向いたからこう思っているなんてことは分かりません。基本的には相手のことを詳しく知って理解しないと仮説を立てることもなかなか難しい。

心理学を学んでいる人に会ったとしても心を読めるわけではないので安心してね!

【JRRトールキン】指輪物語 王の帰還・下

【JRRトールキン指輪物語 王の帰還・下

ものすごい喪失感物語が終わってしまった「末長く幸せに暮らしました」で終わってくれたらどれだけ幸せか!最後の別れがとっても悲しかった。今度はみんなで行けないんだねもう二度と仲間が全員揃うことがないっていうの本当になったんだなあ

以下けっこうネタバレあり!!

 

最後の戦い

フロドとサムの戦いはとにかく大変で辛くて苦して、でもとうとう山に登って。でもそこでフロドは自分が指輪の所有者だと宣言してしまったから大変。指輪に魅入られたフロドはサムにけっこうひどいことを言うので読んでいて辛かった。我に変わったフロドは謝るのだけども。ビルボも指輪を手放したくなかったしゴクリは例にも漏れず指輪に魅入られたあんな姿になってしまったわけで…。だからフロドが潔く諦めれないことは分かっていたけれども。そう思うと期間は短かったとは言えサムが指輪を手放せたのは凄かったのではなかろうか。

二人が頑張っている間にも、アラゴルンたちは最後の戦いに備えていて、ピピンも大変なところで終わってしまっていたし、こちらもどうなったのか、どうなるのかとても気になっていた。でも私が予想していたよりはフロドたちもアラゴルンたちも酷くはなかったので安心した。ゴクリも結局指輪がなくなったら生きていられなかったわけだから仕方なかった。そしてガンダルフが言っていたことが最後にその通りになったのでした

 

戦いのその後

本のわりと序盤あたりで戦いは終結したからこの後何するんだ?と思ってたいけれど、まだまだやることがいっぱいあったのでした!指輪物語は旅を丁寧に描いていて、よくある話なら敵を倒してたくさん褒美をもらって末長く幸せに暮らしましたってなるだろうけど、そうはならない!まあ確かに行きがあったんだから帰りもあるよな。

相変わらずアラゴルンが好きだなあと実感する場面。かっこいいだけじゃないこの性格が好き。

「馳夫さんだが。でなきゃ、おらはまだ夢みてるだ!」

「そのとおりだよ、サム、馳夫だよ。」と、アラゴルンがいいました。「ブリー村からの道は長かったねえ? あそこではあんたはわたしの顔つきが気に入らなかったようだが。われら全員にとって長い道だったが、あなたたちのが、なかでも最も暗い旅路だった。」

行きの旅しか考えていなかったフロドとサムにとって、目的を達した後でさえ死を覚悟した二人にとってこのお祝いは本当に夢心地だっただろうな。

そしてアラゴルンはアルウェンと結婚するのだけど、あれ?そうだったけ??とよく分からず。調べたところ、アルウェンについては裂け谷にいた時とアラゴルンがドゥネダインたちに再会する時くらいしか出てなかったらしくて。この二人の物語はどこかに載っているのかな??


旅の仲間と少しずつ別れるのが悲しいし寂しい。ちょっとずつ増えていったのと同じくちょっとずつ減っていってしまう。

ギムリが相変わらず面白い。

「ではご機嫌よう、ホビットさんたち!あなた方もこれでもう家まできっと無事に帰れるよ。それでわたしも、あなた方の危険を気遣って、目を覚ましてることもないだろうよ。機会があれば便りをするからね。われわれのうちの何人かはこれからも時々会えるかもしれないし。だけど全員が集まることは二度とふたたびあるまいなあ。」

でもこの最後の部分が!二度と集まることはないのね!みんなそれぞれ違う人生を生きていくのね…。悲しいなあ。ピピンがお互い通信できるものがあればいいのにって言う場面があるのだけど、本当にそれがあったらどれだけ良かったか!そう思うと今は携帯があってどれだけ遠くにいても話せるのってすごいことなのだなあ。それにフロドたちみたいに歩かなくても馬に乗らなくても電車もあるし飛行機もあるし。すごく便利だし有り難く感じた。でもなんだろう。フロドたちの旅ってなんだか羨ましく感じる部分もあるんだよね。大変だけど、人と人との交流がすごくあるから。そういうのが羨ましいのかな

読んでいると一緒に旅をしているみたいに感じられるんだよね。道中の一つ一つが丁寧で人と人が関わっている感じがするんだと思う。主要な人物だけで構成されているのではなく、宿屋のバタバーも王のアラゴルンもみんな本当の人間でみんな生きていてそれぞれ人生があって生身の人間と関わっているっていう感じがするんだよね。

 

ビルボとの再会

もう会えないと思っていたから会えて良かった!でも!なんだかすごく弱っているビルボを見るのは悲しかったし、もうすぐ亡くなってしまうんじゃないかって怖かった人はいつか老いるし死ぬのだけど、でも身近な人に起こるのってとても辛いし悲しいことだよね。当たり前のことだけど悲しいものは悲しい。ビルボがもっと元気だったころの冒険の話を今度は読もうかな。

 

ガンダルフとの別れ

そしてとうとうガンダルフとさえ別れることになってしまう。いまいちガンダルフやエルフたちが去るっていうのがよく分からなかったのだけど、でも永遠なんてものはないからこそ、いつかは退かないと行けない日が来るのだろうな。人間には死っていう分かりやすいものがあるけど、長い年月生き続ける人(人ではないけど)にとっては死という変化がない代わりに違う変化があるのだろうな。最後のガンダルフの言葉が嬉しい

あるいはみなに力を貸してそうさせることも、もはやわしの任務ではないのじゃ。それにわが親愛なる友人方よ、あんた方についていえば、あんた方はいかなる助けも必要としないじゃろう。あんた方は成長した。実に大きくなった。あんた方は偉大な者たちの数にはいっておる。わしはもはやあんた方のうちの一人としてなんら心配を抱いておらんのじゃ。「ともあれ、わしはまもなく道をそれるじゃろう。ボンバディルとゆっくりしゃべろうと思っとるのじゃ。わしが今までの一生にしゃべらなかったくらいしゃべるのじゃ。かれは苔むすほどの不動石じゃが、わしは転がるべく運命づけられた石じゃった。じゃが、わしの転石の日々も終わろうとしておる。わしらには互いに話すことが山ほどあるじゃろう。」

 

そしてホビット庄

みんなそれぞれいなくなり、とうとうホビットたちだけになる。みんなは故郷に帰れるのを楽しみにするが、フロドだけは違う。

「さあ、これでぼくたちだけになった、一緒に出発した四人だけだ。」と、メリーはいいました。「ほかの人たちはみんな、次々とあとに残して来たんだね。まるでゆっくりと醒めていく夢みたいだな。」

だよ。」

「わたしにとってはそうじゃないね。」と、フロドがいいました。「わたしはもう一度眠りに落ちていくような感じだよ。」

あの素敵なホビットの町にまた出会える!と思っていたので、まさか!そんな!ひどいことを!という感じでした。あの素敵なホビットの町を人間の町みたいにするなんて!いや本当に人間の町だと思う。一人では必要の中ほど溜め込んだり、水を汚染したり、自由にすることを抑圧したり。いろんな社会的な風刺をしているように感じる。トールキン自身も同じような体験をしたのだろうか…。必要以上に富を溜め込むことも木を切り捨てることも余裕なくお互い監視しながら働きまくることもまさに日本にあてはまる!以前は勤務中にお酒を飲んで〜っていう描写があるのだけど、まあお酒を飲むのが適切かは微妙だけれど休憩も満足にできないのは息苦しいよね。消防車の人とか制服着てコンビニ寄ったりすると非難される国だからね。きっとホビットたちからしたら日本って死ぬほど生きづらそうだと思う。それに慣れている私たちって…。もう少し肩の力抜いてもいいと思う。

そして結局サルマンもある意味収まるところに収まったというか。ゴクリもそうだけど結局収まるところに収まってくれるんだな。

 

旅の仲間の別れ

フロドは行ってしまうんだなとは感じていたけれど最後の最後でもう号泣してしまった。

「港にだよ、サム。」と、フロドはいいました。

「おらは行かれません。」

「そうとも、サム。ともかく今はまだ行けない、港より先にはね。もっともお前も、ごく僅かの間とはいえ、指輪所持者であったわけだね。お前の時も来るだろう。あまり悲しがってはいけないよ、サム。お前はいつも二つに引き裂かれているわけにはいかない。お前はこれから長い年月、欠けることのない一つのものでなければならない。お前はこれからたくさんのことを楽しみ、立派な者になり、よいことをするんだから。」

「それでも、」と、サムはいいました。その目には涙が溢れ出てきました。「おらはまた旦那もホビット庄の暮らしを楽しまれるもんと思ってましただ、これから先何年も何年も。あんなに尽くしなすったというのに。」

「指輪所持者」は行かなくてはならない。そして中つ国には指輪はなくなり指輪所持者もいなくなる。そしていつかは全てが伝説になってしまうのだろう。それにしてもモルドールで今度こそフロドと離れまいと思ったサムがフロドと別れてしまうのはとても悲しい

メリーとピピンが、大急ぎで馬を走らせて来ました。ピピンは涙を流しながら笑いました。

「あなたは前にもぼくたちをまこうとして失敗しましたね、フロド、」と、かれはいいました。「今度はもう少しで成功するところだったんだけど、やっぱりまた失敗したんですよ。だけど今度あなたのことをすっぱぬいたのはサムじゃなくて、ほかならぬガンダルフ自身なんですからね!」

「そのとおり、」と、ガンダルフはいいました。「一人で帰るより、三人一緒に帰ったほうがまだましじゃろうと思ったのでな。では親愛な友人たちょ、いよいよここなる大海の岸辺において、中つ国でのわしらの仲間の縁が終わることになった。恙なく行かれよ!わしはいわぬ、泣くなとはな。すべての涙が悪しきものではないからじゃ」


本当にその通り!サムだけ連れていくなんて!でもメリーもピピンも来てくれてよかった!本当によかった。最初の物語の冒頭と重なって泣けた。あの時は旅がどうなるかは分からなかったけれど、みんな一緒に旅をできるって安心感があった。でも今回は違う。きっとフロドとはもう会えないんだろう。旅が終わったのはよかったけれど、永遠に旅が続いて欲しい気持ちにもなった。

ようやく三人は馬首を転じ、 もう二度と後ろを振り返らず、ゆっくりと帰路につきました。三人はホビット庄に帰り着くまで、お互いに一言も交わしませんでしたが、長い灰色の道を行く間、めいめいが友人たちの存在に大きな慰めを得たのでした。

(中略)

しかしサムは水の辺村に向かい、こうしてたたび日が暮れる頃、お山の道を登って行きました。いよいよ家路につきますと、家の中には黄色い明かりがまたたき、援炉の火が燃え、夕食の支度が整って、かれの帰宅が待たれていました。そしてローズがかれを中に迎え入れて、椅子に坐らせ、その膝に小さなエラノールをのせました。

かれはほーっと一つ深い息をつきました。「さあ、戻ってきただよ。」と、かれはいいました。

この指輪物語ってフロドじゃなくてサムの物語だったのだなと暖かい家に待っている家族がいるのがここまで幸せそうに感じたのは初めてかもしれない。きっとこの一瞬一瞬もいつかは思い出になるんだろうね

今、追補編読んでるのでもう少しだけ指輪物語の世界に浸れていて嬉しい。

【JRRトールキン】指輪物語 王の帰還・上

指輪物語 王の帰還・上

とうとう第3部!王の帰還題名からしてかっこいい〜!王といえばアラゴルン私は馳夫さんって呼ぶ名前の方が好きだなあ〜。映画のイメージだと若くてかっこいいイメージが強かったような気がしてたけど本では壮年期らしいし、冗談言ったりちょっとホビットっぽい?!ところもあって本のイメージの方が好きだなあ

あらすじ

裏切り者のサルマンの野望を打ち砕いたアラゴルンたち。ピピンガンダルフとともにゴンドールに着き、アラゴルンレゴラスギムリは「死者の道」へメリーはセオデン王に付き添うことになる。バラバラになった仲間たちだが、ミナス・ティリスが襲われ、指輪戦争が始まりーーー?!

 

読んでみて

4巻目を引きずりつつ

4巻目の二つの塔・下では、サムが!!!フロドが!!!となって終わったので、どっちかと言うとその続きが読みたかったー。交互に話が挟まれるのでちょっと混乱したりもするし、一気に読みたいとも思う。けども交互に進んでいくからこそより臨場感は感じられるけどね!でもフロド〜サム〜!!!気になるよう

 

メリーとピピン

メリーとピピンはとうとう離れ離れになってしまって、メリーはピピンの明るい性格が懐かしく思うんだよね。でも読んでるとどっちがどっちだったのか曖昧になる時がある…ごめんよ笑。でもピピンはまだ成人してないっていうのが載っていてまだ成人してないのにこんなに頑張っているのかと思うとびっくり。メリーは何歳なんだろう。どこかに載ってたかな?

全く違う状況にいるのに二人ともゴンドールとローハンとそれぞれの王に誓いを立てていて状況は違うのに面白いなあと感じた。二人とも裏表がないからこそ王たちも受けいれるんだろうね。

ガンダルフが言った言葉がそれを表している。

「一体何でお前さんがあんな誓いを立てようと考えついたのか、そういう気持ちになったのか、わしにはわからんが。しかし、よくやったな。わしは止めだてはしなかったぞ。気高い心から出た行為というものは冷ややかな助言によって押しとどめられるべきものではないからなあ。お前さんのしたことは(いうなれば)かれの機嫌を取ったことにもなるが、それだけではない、かれを感動させたのよ。」


相手を見透かすようで、ガンダルフよりも魔法使いのようにも見えるデネソール公微笑むっていうのがね。そしてピピンが王の近くにいたことでガンダルフが来てファラミアを救うことができた。偶然が重なって歴史が変わっていく。

特にメリーもそう!メリーはセオデンから着いてくるなと言われたのに命令を無視して着いてきて、だからこそエオウィンの加勢ができて敵の要を倒すことができた。みんなホビットが小さいからちょっと馬鹿にするけどホビットたちが一番良い働きしてない?!!ここぞという時にね。勇気を持てた時のホビットたちはどんな騎士たちよりも勇敢になれるんだなあ。


ピピンがファラミアを始めて見たときの部分がすごく印象に残っていて、ピピンにとってはボロミアがとても大事だったんだな、としみじみ。

かれがその兄のボロミアにいかによく似通っているかに気づきましたーーピピンは最初からボロミアのことが好きで、かの偉丈夫の威あって親切な態度に敬服していたのです。

 

エオウィン姫の戦い

エオウィン姫が指輪物語の中でもすごく好きあんまり女性が出てこない中で貴重な女性っていうのもあるけれど、死ぬ気で、というか死んでもいいと思って戦場まで着いていって誰もが逃げ出す恐怖の中でに立ち向かえるって強さがかっこいい!アラゴルンを死者の道に行かせないようにする時から必死で、ただ奥に控えているだけじゃなくて自分で何かをしたくてそれを実行に移せるのがすごい。でも実はものすごく苦しんでいたのが分かってそれゆえの行動ではあったのだけど。エオメルとエオウィンは美男美女の兄妹なイメージ。


ここのセリフがかっこいい。

「しかしわたしは生き身の人間の男ではない!お前が向かい合っているのは女だ。わたしはエオウィン、エオムンドの娘だ。お前こそわたしの主君にして血縁である者とわたしの間に立って邪魔をしている。ーー不死でないというのなら、立ち去れ! もしお前がわが殿に手をふれれば、生き身であれ、幽暗にただよう者であれ、わたしはお前にこの大太刀をくらわすぞ。」

セオデン王はすぐそばにエオウィンがいることを知らずに亡くなってしまったけれどそれで良かったのかもしれない。倒れている姫を見たら安らかに死ぬことさえできなかっただろうしね。

 

ホビットと旅の仲間

ホビットたちは所々でホビットらしくご飯のことを気にしたり、パイプを欲しがったりして読んでいるこちらは自然と笑顔になってしまうことが多い。時折ガンダルフ嫌味を言われるのもおもしろい。ある場面で「きっとホビットの国は平和なんでしょうね」と言われる部分があり、確かにホビット庄はとても平和だしみんな日々の暮らしを大事にしている。

すごくすごーくホビット庄に行って見たくてホビットたちは冒険には縁はないし、美味しい朝食や庭やそういったことを大事にしていて冒険に出ようなってホビットはそうそういない(ビルボは別)。そういう生活をしてみたいなあ〜。ニュージーランドホビットの家があるらしいので行ってみたいなあ。日本って時間に追われている感覚が強いからホビット庄みたいなところで暮らしてみたい指輪物語の中だと特に避け谷とホビット庄に行ってみたい。人間たちにとってはホビットって北の方の伝説で、その点は私たちとも一緒なのに伝説のホビットと実際に会えるなんて羨ましいよね

そしてアラゴルンピピンやメリーに冗談を言ったりするアラゴルン!この作品でアラゴルンがすごく好きになってしまった!ピピンも馳夫さんみたいな不思議な人はいないって言っていて、確かに掴みどころのないような人だよね。馳夫さんのホビットたちへの愛が好きだなあ。

そしてレゴラスギムリギムリピピンやメリーが無事なのを知って、

「二人とも生きていることがわかってうれしいね。われわれとしちゃ、あの二人のお陰でローハンの横断をさせられて、ずいぶん苦労したからね。この苦労を水の泡にしたくはないもの。」

と言うの。なんだかなあって笑ってしまう。ゴンドールに着いた二人は、ゴンドールの都があんまり良くないところを指摘してアラゴルンが王になったらここを直すように伝えようって言っていてこの二人は二人であんまり切羽詰まらないところが面白いレゴラスギムリのペアは途中までは犬猿だったのにこうも仲良くなるなんてね!

 

終わりに

もうすぐ旅は終わる。全部読み終わるのが楽しみ。でも少し寂しくもある。また王の帰還・下を読んだら感想を書こうっと!

【JRRトールキン】指輪物語 二つの塔・下

【JRRトールキン指輪物語 二つの塔・下

数ヶ月ぶりに指輪物語の続きを読み始めたので細かいところ結構忘れてしまっていた…。でも第三部にいくと最初に簡単な(結構多いけど)あらすじがあるので思い出すのに役立ったよ。シリーズものは早く読みましょうね指輪物語を読み終わったら「シルマリルの物語」を読みたいな。2021年にamazonからドラマ化されるらしいの!嬉しい!!

ちなみに読書力が上がったのか数ヶ月前は結構細かい字だし長い!と思っていたけれど今読むと結構大きい字だし短いなと思うようになってびっくり!たくさん本読んだ甲斐があったな〜

あらすじ

旅の仲間たちの元を去ったフロドとサムモルドールに向かうために急いでいた。ところが仲間と別れた二人の跡を黒い影が追っていた。それは指輪を渇望するゴクリであった!

ゴクリは2人にモルドールへの道の道案内をすることになり、不思議な3人組で旅を続けていくがーーー?!

 

読んでみて

旅の仲間たちと離れたフロドとサムがどうなったのか二つの塔・上では全く分からなかったけれど、それが今回の下でやっと明かされる!上の最後よりも前に遡って、二人が仲間たちから離れたところから物語は始まる。

今まで読んできた中でこの巻が一番陰鬱としていた…。フロドはなんか前のフロドっぽくなくて、変に達観しているような感じだし。と思ったら急に絶望することも。だから基本はサムがどう思ったがどう考えたかが中心になって物語は進む

サムがフロドと一緒に来てくれて本当に良かったと思う。フロドは最初は一人で行こうとしたけれど、頑固なサムワイズが諦めずについてきたからこそ助かった場面も多かった。というかこんな陰鬱な旅を一人でなんかやっちゃダメだよ!

それにゴクリと一緒に旅をするなんて思わなかったからなんだか不思議だった。ビルボの時はゴクリに殺されそうになったし、ゴクリの方もビルボには恨みがあるし、凶暴なやつだし。ホビットのことそんな好きじゃないし。サムはゴクリが嫌いで、サムの考えの方が最もなんだけれど、フロドはゴクリに対して丁寧に接してあげている。ゴクリは誰からも虐げられているけれど、フロドはできるだけゴクリに誠実であろうする。そうできるのってすごいことだと思う。でもまあそれが本当にゴクリに伝わっていたかは微妙だけれどね。


フロドがゴクリなんて死んだっていい!と言った時に、ガンダルフがフロドに言った言葉が深い

「死んだっていいとな! たぶんそうかもしれぬ。生きている者の多数は死んだっていいやつじゃ。そして死ねる者の中には生きていてほしい者がおる。あんたは死者に命を与えられるか?ーもしてきないのなら、正義の名においてそうそうせっかちに死の判定を下すものではない。それもわが身の安全を懸念してな。すぐれた賢者てすら、末の末までは見通せぬものじゃからなあ。」

わあー、確かに死んだっていいかどうかは誰にも分からないガンダルフにさえも。そして自分自身にも。誰も元に戻せないなら安易に死を求めてはならないやり直しはきかないからね

 


そして暗く陰鬱として未来に希望を見えない中で、サムの言葉がフロドを元気付ける

「お前のいうことを聞いていると、何だかもうわたしたちの話が書かれてしまったみたいな愉快な気持ちになるよ。だがお前は主要人物の一人を忘れてるよ。剛毅の士サムワイズをね。『サムのこともっと話しておくれよう、とうちゃん。どうしてサムのしゃべったことがもっとお話の中にはいってないの、とうちゃん? おら好きなんだよう。サムの話を聞いてるとおら笑っちゃうんだ。それにフロドだって、サムがいなきゃ、遠くまで行かなかったんじゃないの、とうちゃん?』」

フロドがサムのことをすごく大事に思っているのが伝わってきてとても嬉しくなった。果たしてそうやっていつか語り継がれることがあるのだろうか?フロドやサムが自分の子孫に話せる時は来るのか…。

 


そして最後!ネタバレあり!!

 

 

 

 

 

 


フロドとの別れの場面が悲しい。

「旦那はわかってくださいますか、フロドの旦那? おら続けて行かなきゃなりません。」

(中略)

もし一度出かけることさえできれば、かれの怒りは世界中の道という道にかれを運んで、遂にあいつすなわちゴクリを見つけるまで追跡を止めさせないでありましょう。その時はゴクリは追いつめられて死ぬでしょう。

しかしこんなことはかれが出かけてきた目的ではありません。こんなことで主人のそばを離れることは時間の無駄というものです。そうしたって主人が生き返ってくるわけではありません。主人を生き返らせるものは何もないでいっそ二人とも一緒に死んでしまった方がましでした。これもまた孤独な旅であることに変わりはないのですが。

 

登場人物も少なくて、終始鬱々とした旅だったし最後は衝撃的だったけれどファラミアと出会えて意外なところで温かくなったり…。ゴクリも葛藤しているのは分かったけれど結局嫌なやつに戻ってしまったり…。今後ゴクリはどうなるのか?そして他の旅の仲間たちは何をやっているのか…

あと2冊で終わっちゃうの悲しすぎるなあ

 


今回も旅のお供に地図を読みながら。ただネタバレされるのが辛い!でもこれないと地理がよく分からないんだよう章ごとに分けて欲しいよう

【日常】中秋の名月

今日は中秋の名月

ニュースでやっていて「あっ!そうなんだ!」と知ったのでお月見をすることにしました〜!

普段はあんまり暦を意識せずに生活しているし、最近は異常気象っぽいのであんまり季節感じなくて。

 

でも季節ごとに行事を大切にできるって丁寧に生きてるからこそできるのかな、と思うので今後も余裕を持って生きていきたい。

にしても昔の人も同じようにお月見したのかなって思うと不思議だよね。ちなみに月の近くにある明るい光は火星らしくて火星ってこんな明るいのね〜!

 

お団子は買えなかったのだけど、気分を上げるために「うさぎ」の歌を聞いたよ笑。昔はよくわらべ歌とかずっと聴いてたんだよね〜。通りゃんせがお気に入りだったな。

子どもの時からまともに聴いてないのにちゃんと歌詞を歌えるのすごい!